5月18日(13)本吉→気仙沼漁港(気仙沼市)
投稿日:2011年6月24日
南三陸町から国道45号で気仙沼市に入る。旧の本吉町だ。本吉町は2009年9月に気仙沼市と合併し、新たな気仙沼市が誕生した、
本吉町内にも国道45号の不通区間があった。津谷川にかかる小泉大橋が通行止で、迂回路に入り、いったん国道346号に出、本吉の中心街を通り国道45号に出た。本吉の中心街はやられていなかった。
本吉から気仙沼へ。
国道45号のバイパスから旧道で気仙沼の市街地に入っていく。
気仙沼も今回の大津波では大きな被害を受け、気仙沼市全体では1500人以上の死者・行方不明者を出している。
気仙沼港も壊滅的な被害を受けたが、漁港には無傷で残った漁船が集結していた。魚市場はまだ再開できるような状況ではなかったが、カツオ漁には何とか間に合わせたいと岸壁にいた漁民のみなさんはいっていた。気仙沼では大津波の被害のほかに大火事にも見舞われた。まさにダブルパンチ。岸壁にはまる焼けになった船が接岸していた。
気仙沼漁港の一番奥まった一帯には、何隻もの大型漁船が乗り上げている。堤防を越えた乗り上げ船。何隻もの乗り上げ船の下をくぐり抜けていく迷路もあった。信じられないような光景だ。
「乗り上げ船」は今回の大津波を象徴するもの。
小名浜や松川浦、石巻、鮎川、女川…といたるところで見てきたが、その撤去には巨額の費用がかかることだけは間違いない。「乗り上げ船」がきれいに撤去されたら、港の復興に弾みがつくことだけは間違いない。
1日も早く、東北太平洋岸のすべての「乗り上げ船」が撤去されますように!