カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

5月19日(5)陸前高田市街

投稿日:2011年6月25日

頑張ってるぞ!東北!! ツーリング[鵜ノ子岬→尻屋崎 40]2011年5月19日

 JR大船渡線の陸前矢作駅から国道343号に出る。この国道は笹ノ田峠を越えて水沢(奥州市)に通じている。途中の摺沢で分岐する県道19号を行けば一関だ。
 国道343号から国道340号に合流し、気仙川の左岸を通って陸前高田の中心街に入っていく。町の信号はほとんどが消え、岩手県警のみならず、栃木県警や千葉県警、福井県警…のパトカーが出て交通整理をしていた。
 大津波に破壊されつくした陸前高田の光景には、もう言葉もない…。
 陸前高田市では2000人以上もの死者・行方不明者が出ているが、この光景は日本の災害史上でも空前絶後の惨状だ。ここまでやられてしまうものなのか…。
 国道45号に出る。落下した気仙大橋の仮橋の工事が急ピッチで進められている。9月末には開通の予定だ。
 海岸に一軒だけ残った高層ホテル前でビッグボーイを停めたが、そのホテルは使い物にならないくらい大きな被害を受けていた。
 海岸近くの5階建の高層住宅は4階までが完全にやられていた。
 道の駅「高田松原」は跡形もない。
 国道45号のすぐ脇が海岸なってしまい、日本有数の松原、「高田松原」が消えた。陸前高田では地形が変わってしまったのだ。

陸前高田の惨状
膨大なガレキの山


陸前高田を走る国道340号
気仙川にかかる気仙大橋の仮橋を建設中


地盤の沈下で海岸一帯は水びたし
「高田松原」が消えた…


陸前高田の海岸に残ったホテル
だが…、すさまじくやられている


海岸近くの高層住宅は4階までやられている
陸前高田の海岸を走る国道45号


2010年8月6日の高田松原

高田松原の碑
7万本もの松


高田松原の案内図
高田松原から見る広田湾


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