カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

5月19日(6)広田(陸前高田市)

投稿日:2011年6月25日

頑張ってるぞ!東北!! ツーリング[鵜ノ子岬→尻屋崎 41]2011年5月19日

 陸前高田の市街地を抜け出たところで国道45号を右折し、県道38号で広田半島に入っていく。ゆるやかに下ったところで県道38号の旧道と交差するが、その一帯はまるで絨毯爆撃でもされたかのようで、被害地域が帯状になって東西に延びている。ここが大津波が激突した現場。半島の両方向から、巨大な壁となって押し寄せた大津波同士が地上で激突した現場なのだ。
 今回の「鵜ノ子岬→尻屋崎」では、どうしても見ておきたかったポイント。
 ここでは広田湾側から押し寄せた大津波と、大野湾側から押し寄せた大津波が正面衝突をしたということだ。大津波は波状攻撃で何波にもなって押し寄せたので、そのたびに正面衝突を繰り返したということだろう。
 巨大な壁となって押し寄せてくるだけでも想像を超える今回の大津波なのに、もう一方の大津波の壁に激突するのだから、そのシーンたるや想像を絶する世界だ。
 広田半島の中心、広田でも新旧の県道38号が交差している。そこの交差点の道標は4方向ともに県道38号。さらに県道38号を南下し、広田湾側の広田漁港に行ったが、漁港をとりまく防潮堤が無事だった。広田漁港はかなり激しくやられたが、防潮堤が無事だったので漁港周辺の家々は比較的、被害が小さいように見えた。

県道38号で広田半島に入っていく
大津波同士が激突した現場に到着


大津波同士が激突した現場に到着
大津波激突現場から広田湾側を見る


大津波激突現場から大野湾側を見る
大津波激突現場の道標は根元から折れている


広田漁港の防潮堤は残った!

広田漁港の防潮堤は残った!
大きな被害を受けた広田漁港


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