第124回 いわき勿来IC周辺林道群
投稿日:2011年10月5日
2010年 林道日本一周・東北編
繋いで走れば24.5kmの連続ダート
「林道日本一周・東日本編」の第2弾目は、スズキの250?バイク、ビッグボーイでの「東北一周」だ。
2010年8月3日4時、神奈川県伊勢原市の自宅を出発。東名→首都高→常磐道と高速道を走りつなぎ、7時、福島県境に近い中郷SAに到着。そこで朝食。「とん汁定食」(500円)を食べた。
常磐道で福島県に入ると、最初のインター「いわき勿来IC」で降りる。伊勢原から240キロ。8時の到着だ。
関東から東北に入ったところで、まずは東北・太平洋岸最南端の鵜ノ子岬に行く。
鵜ノ子岬を境にして北側には福島県の勿来漁港、南側には茨城県の平潟漁港があるが、勿来漁港の岸壁にビッグボーイを停めて岬の風景をしばし眺めた。
「さー、行くぞ!」
ビッグボーイにひと声かけて出発。
いよいよ「東北一周・林道走破行」の開始だ。
勿来から国道289号で川部へ。そこから第1本目の林道、横川目兼林道に入っていく。渓流沿いに走る。渓流を離れると仏具山(670m)南側の峠を越え、横川へと下っていく。横川仏具林道との分岐点を過ぎ、弥太郎林道とのT字の交差点に出る。そこを右折。すぐに舗装路になり、発電所のある横川に到着。ダート7・6キロの横川目兼林道。発電所の隣には以前、店があったが、今は閉めている。
横川でひと息入れ、2本目の弥太郎林道を行く。さきほどの横川目兼林道との分岐を過ぎ、藤ノ木沢林道との分岐を過ぎ、東北と関東を分けるゆるやかな峠を越え、茨城県側の県道27号に出る。ダート6・6キロの弥太郎林道だ。
弥太郎林道を戻り、3本目の藤ノ木沢林道に入る。ゆるやかな峠を越える林道で四時川にかかる橋の袂に出る。ダート2・9キロの藤ノ木沢林道だ。
そこからは4本目の四時川林道に入っていく。四時川の渓流沿いのダート。深緑を見ながら走ったが、秋だと見事な紅葉を楽しめる四時川林道。7・4キロのダートを走り切ると舗装路になり、国道289号に出た。
1本1本の林道のダート距離は短いが、おもしろく走れる常磐道のいわき勿来IC周辺の林道群。ビッグボーイは街乗りのバイクのイメージが強いが、ロングツーリングもできるし、このように林道も走破できる。何とも優れモノのバイクだ。
国道289号で勿来に戻ると、国道6号経由で小名浜へ。小名浜漁港内にある「市場食堂」で昼食。「カツオ定食」(1450円)を食べたが、脂ののった小名浜のカツオは抜群の旨さ。もう大満足だ。
小名浜からは岬めぐり。三崎の展望台からは小名浜漁港を見下ろし、次の竜ヶ崎では中之作漁港、合磯岬では江名漁港、塩屋崎では豊間漁港と岬とセットになった漁港を見てまわった。
塩屋崎では美空ひばりの歌碑を見、高さ50メートルの海岸段丘上に立つ灯台に登った。そこからの眺めは絶景。北側には海水浴客でにぎわう薄磯海岸を見下ろし、南側には豊間漁港を真下に見下ろした。
薄磯からは海沿いの道を行く。太平洋岸の松林の中を走っていく。新舞子の展望台ではビッグボーイを停め、長く延びる新舞子浜の海岸線を一望した。四倉舞子温泉を通り、国道6号に出た。
波立海岸では波立薬師を参拝し、久之浜では殿上崎の久之浜漁港を見た。
久之浜で折り返し、さきほどの四倉舞子温泉に戻る。ここには2軒の温泉宿があるが、そのうちの「よこ川荘」に泊まる。まだ明るいうちの到着で、さっそく湯に入る。「林道走行」の疲れも、「岬めぐり」の疲れも湯につかった瞬間、スーッと抜けていく。
湯から上がり、2階の部屋に戻る。窓を開け、太平洋を眺めながら、湯上がりの冷えたビールを飲んだ。
「う〜ん、たまらん!」
太平洋から吹いてくる夕風が気持ちいい。
湯上りのビールを飲み終わると夕食。刺身、焼き魚、魚のフライと宿の女将さんの心づかいの感じられる料理をいただいた。何とも心に残る四倉舞子温泉の「よこ川荘」だ。
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今回のエリア:昭文社ツーリングマップル東北 5,4,10