カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

第128回 高田松原

投稿日:2011年10月10日

2010年 林道日本一周・東北編

室根高原で湯につかり、陸前高田で松原を眺める

 宮城県大崎市の中心、古川の町をひとまわりすると、古川ICで東北道に入り、岩手県の一関へ。ビッグボーイのエンジン全開で東北道を突っ走る。250?のビッグボーイだが、高速道での高速走行もまったく問題なし。粘り強いエンジンで夏の暑さにも熱ダレすることはない。
 一関ICで東北道を降りると、一関の市街地を走り抜け、県道19号を行く。
 北上川を渡り、猊鼻渓(げいびけい)を通り、旧大東町(現一関市)の摺沢で国道343号に合流。
 旧大東町の中心、大原には造り酒屋の蔵が残っている。大原から北上山地の笹ノ田峠に向かっていく。峠を貫くトンネルの手前で国道を右折し、室根高原に上っていく。森林地帯を抜けると、広々とした室根高原牧場の風景が眼に飛び込んできた。
 室根高原の「まきばの湯」に入ったあと、室根山へ。標高895メートルの山頂までバイクでいける。山頂からの眺めは絶景。360度の展望を楽しめる。
 室根山の山頂には室根山天文台(入館料310円)。ここでは500ミリの反射望遠鏡を見ることができる。昼間なので太陽の観察だったが、黒点を見た。
 室根山から国道343号に戻ると、笹ノ田峠のトンネルを抜け、岩手県で初となるループ橋を走り、太平洋岸の陸前高田に下っていく。
 国道340号に合流し、気仙川沿いに走り、陸前高田の町に入っていく。
 JR大船渡線の陸前高田駅前でビッグボーイを停め、自販機の冷たいグレープフルーツジュースを飲み、体を冷やした。
 ひと息入れたところで国道45号を横切り、高田松原へ。ここには江戸時代に植えられた赤松黒松7万本がある、見事な松原だ。美保(静岡県)、気比(福井県)、唐津(佐賀県)の「日本三大松原」に次ぐ松原だとぼくは思っている。
 高田松原を歩いたあとは巨大防潮堤の水門をくぐり、砂浜の海岸に出る。きれいな砂浜だ。そこは「高田松原」海水浴場。まるで東北の短い夏を謳歌するように大勢の海水浴客が来ていた。砂浜から見る目の前に広がる広田湾は波ひとつない静かな海だった。

※2011年3月11日の東日本大震災による巨大津波で陸前高田は大きな被害を受け、町はほぼ全滅しました。今回の大津波で一番、大きな被害を受けた所。高田松原は根こそぎやられ、気仙川の河口近くに「奇跡の松」が1本、残っただけです。巨大防潮堤もズタズタに破壊され、「高田松原」海水浴場の砂浜も流され、地形が変ってしまいました…。


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今回のエリア:昭文社ツーリングマップル東北 52,53

古川→一関→室根高原→陸前高田

室根高原から見る室根山
室根高原の「まきばの湯」


室根山の山頂に到着
国道343号の笹ノ田峠


笹ノ田峠のループ橋
陸前高田の高田松原


高田松原を歩く
高田松原の案内板




高田松原の砂浜から見る広田湾

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