第129回 広田半島
投稿日:2011年10月12日
2010年 林道日本一周・東北編
松林を抜けて、断崖が海に落ち込む絶景の岬へ
高田松原の陸前高田からは県道38号で広田半島に入っていく。
この「県道38号」がやっかいだ。新道と旧道が入り乱れ、広田半島の幹線道路はすべてが県道38号になっている。
それを象徴するのが広田の交差点。直進も右折も左折もすべて県道38号。4方向、すべてが県道38号なのだ。
このような道標は初めて見た!
広田半島南端の岬、広田崎へ。県道38号から入っていく。道の行止まり地点には広い駐車場。かつてはここに「椿島レストハウス」があったが、今はない。
ビッグボーイを停めると、松林の中の遊歩道を下っていく。かなりの急勾配。
「カナカナ」
とヒグラシが鳴いている。
岬の突端に出ると、目の前には青松島と椿島が見える。
クロマツに覆われた青松島には、暖帯性の常緑樹トラベやヒサカキ、マルバツルマサキ、タブノキなどが自生している。まさに黒潮がこの地まで流れてきていることの証明だ。青松島はトラベの日本最北の群生地として知られている。また椿島は日本有数のウミネコの繁殖地として知られている。
次に広田半島一周の県道38号経由で黒崎へ。
広田崎は広田半島最南端の岬だが、この黒崎は広田半島最東端の岬になる。
黒崎入口の黒崎神社に参拝したあと、松林の中の遊歩道を歩き、岬の突端へ。断崖が海に落ち込む「黒崎仙峡」の眺めは豪快。岬の展望台に立つと、さきほどの広田崎と青松島、椿島がよく見える。その向こうには宮城県の唐桑半島が長々と横たわっている。
黒崎からの眺めを眼に焼きつけたところで、岬の温泉、「黒崎仙峡温泉」に入る。大浴場の湯につかりながら目の前に広がる太平洋の大海原を眺めた。絶景の湯だ。
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今回のエリア:昭文社ツーリングマップル東北 53