カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

第162回 栗原川根利林道

投稿日:2011年12月6日

2010年 林道日本一周 関東・東北編

関東最長ダートに向かい気分が高揚する

 奥秩父の林道を走った翌日は上州の林道へ。
 5時起床。5時30分、伊勢原の自宅出発。東名→環8経由で関越道に入り、赤城高原SAで朝食。「ソースかつ丼」(680円)を食べた。
 9時、沼田ICに到着。高揚した気分。というのはこれから関東最長ダートの栗原川根利林道に向かうからだ。
 国道120号で椎坂峠を越え、上州の名瀑、吹割の滝を見、利根から栗原川根利林道に入っていく。ビッグボーイを走らせ、一気に山中へと入っていく。ダート突入地点から19・9キロ走ると日本100名山にもなっている皇海山(すかいさん)の登山口に到着。ここには駐車スペースがある。さすが人気の山だけあって何台かの車が停まっていた。皇海山は標高2144メートル。群馬・栃木県境の山で、栃木県側に下れば足尾銅山だ。
 皇海山の登山口から根利に下っていく。栗原川根利林道は利根(とね)から根利(ねり)へと、ちょっとまぎらわしい。
 根利側は利根側に比べると道幅が広く、路面の状態もいい。最後にゲート。これは鹿などの動物除けで自分で開け、通り抜けたら自分で閉めるもの。38・9キロのダートを走り抜け、舗装路に出た。さすが関東最長ダート、けっこうな走り応えがあった。
 根利からは県道62号で南郷温泉「しゃくなげの湯」(入浴料550円)へ。ここの大浴場も露天風呂も檜風呂。木の香をかぎながら気分よく湯につかった。湯から上がると昼食。「ざるうどん」(580円)を食べた。食後のデザートは「あんみつ」(300円)だ。
 南郷温泉から根利に戻ると、小中新地林道に入っていく。ここでは熊と遭遇。10メートルほど先を熊が横切った。熊はビッグボーイのエンジン音に驚き、一目散で林道を横切っていった。キラキラ光り輝く黒い毛並みが目に残る。これが野生動物の美しさ!
 期待して入った小中新地林道だが、すっかり舗装化され、ダートはわずかに3・1キロ。つづいて舗装林道の小中西山林道を走り国道122号に出た。
 ここからはナイトラン。
 国道122号を南下。水沼では「わたらせ渓谷鉄道」の水沼駅に行き、駅舎温泉「水沼駅温泉センター」(入浴料500円)の湯に入った。湯から上がると夕食。「鹿御膳」(1000円)を食べたが、これはよかった。鹿刺、鹿のそぼろ丼、鹿の唐揚げと鹿三昧。それにミニうどんとサラダ、デザートがついていた。
 水沼を出発したのは20時15分。国道50号で前橋へ。前橋ICから関越道に入り、往路と同じルートで伊勢原に戻った。自宅に到着したのは24時30分。2日連続の日帰りツーリングで、この日の走行距離は521キロだった。

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今回のエリア:昭文社ツーリングマップル関東甲信越 71→63

沼田→利根→根利→水沼→前橋

赤城高原SAの「ソースかつ丼」
関越道の沼田ICに到着


国道120号の椎坂峠
上州の名瀑、吹割の滝


栗原川根利林道のダートに突入!
皇海山の登山口


皇海山の案内図
根利へと下っていく


栗原川根利林道の動物除けのゲート
南郷温泉「しゃくなげの湯」


南郷温泉の「ざるうどん」
根利から小中新地林道へ


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