カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

第163回 胎内川

投稿日:2011年12月7日

2010年 林道日本一周 新潟編

胎内川河口を出発点に、新潟の林道へ

 さー、「新潟編」の開始だ。
 6時に伊勢原を出発。東名→環8経由で関越道に入り、新潟目指してビッグボーイを走らせる。関越トンネルを抜け、新潟県に入った塩沢石打PAで朝食。「醤油ラーメン」(530円)を食べた。昔風中華そばの味がよかった。
 関越道→北陸道→日本海東北道と高速道路を走りつづけ、12時、荒川胎内ICに到着。関越道の新座料金所から345キロだ。
 まずは国道113号で日本海に出る。胎内川の河口にかかる胎内大橋でビッグボーイを停めた。沖合いには海底油田の掘削基地。胎内川の河口は砂に埋もれ、海への出口はキュッと縮まって狭くなっている。
 ここを出発点にして胎内川に沿ってさかのぼっていく。
 国道7号を横切ると県道53号を南下し、「越後胎内観音」を見る。青銅製の観音像としては日本一の大きさだという。
 つづいて「黒川郷土文化伝習館」(入館料200円)を見学。中条町と黒川村が合併して胎内市になったが、そのうちの黒川村の領土資料館が「黒川郷土文化伝習館」。この地で出土した縄文土器や甕棺、民具類などを見てまわる。昭和42年の「羽越大水害」に関しての写真や資料も展示されている。
 興味深かったのは「黒川燃水祭」の紹介。「燃水」というのは原油のことで、黒川油田は日本最古の油田だという。それにちなんだ祭りが「黒川燃水祭」なのだ。
 胎内市は胎内川にちなんだ市名だが、その由来にはいくつかの説があるらしい。「胎内(たいない)」はアイヌ語の「清い水が流れる地」からきているとか、この地から見る飯豊連峰の雪形が鯛の頭に見えるところから「鯛頭」が「胎内」になったとか…。
 胎内温泉「ロイヤル胎内パークホテル」(入浴料500円)の大浴場と露天風呂の湯に入り、湯から上がると昼食。ちょっとお洒落な「野菜カレー」(1200円)を食べた。
 胎内温泉からさらに県道53号を走り奥胎内へ。胎内渓谷の渓谷美を見ながら走る。胎内川ダムを通り過ぎ、山荘風の「奥胎内ヒュッテ」で道はダム建設工事で通行止めになっていた。残念…。
「奥胎内ヒュッテ」で折り返し、中条に戻り、「中条グランドホテル」に泊まった。

より大きな地図で 林道日本一周関東東北編 を表示
今回のエリア:昭文社ツーリングマップル関東甲信越 109→110→108

胎内

関越道の新座料金所を出発!
塩沢石打PAの「醤油ラーメン」


荒川胎内ICで日本海東北道を降りる
胎内川の流れに沿って上流へ


越後胎内観音
「黒川郷土文化伝習館」を見学


黒川で出土した土器
黒川の民具


県道53号を南下
前方には飯豊連峰の山並みが見えてくる


悠々と流れる胎内川
胎内温泉「ロイヤル胎内パークホテル」


胎内温泉の大浴場
胎内温泉の「野菜カレー」


胎内温泉を流れる胎内川
胎内川ダム


「奥胎内ヒュッテ」
「奥胎内ヒュッテ」から見る胎内川


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