カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

第196回 和井内林道

投稿日:2012年1月17日

2010年 林道日本一周 東北編2

DRで駆け抜けた10万キロの軌跡を振り返る

 北上山地横断の国道106号に出ると、閉伊川沿いに宮古方向に走り、茂市から国道340号を北上。国道に沿って究極のローカル線、JR岩泉線が通っている。
 岩手和井内駅の手前で国道340号を右折し、和井内林道のダートに突入。
 スズキDR-Z400Sのアクセルを開き、戸塚高原を目指して一気に駆け登っていく。高度を上げ、森林地帯を抜け出ると、目の中いっぱいに高原の風景が飛び込んでくる。
 展望が開けてくるのと同時に、和井内林道は大荒れに荒れてくる。
 大岩を乗り越え、土砂崩れ現場を乗り越えて走ったが、ついに林道は覆いかぶさる夏草に埋もれ、ほぼ通行不能…。あともう少しで戸塚高原の新里放牧場に着くという地点だったが、残念ながら引き返し、国道340号の和井内に戻った。
 和井内から次に戸塚林道(舗装林道)で戸塚高原に登っていく。
 その途中でDRは10万キロを達成。メーターが99999・9になったところで記念の写真を撮った。
 2002年の「ユーラシア横断」が我が愛車、DRの走りぞめ。伏木港(富山)からロシア船に乗ってウラジオストックに渡り、シベリアを横断し、ウラル山脈を越え、ヨーロッパを横断してユーラシア大陸最西端のロカ岬に立った。
 その後、2004年の「サハラ砂漠縦断」、2005年の「韓国縦断」、2006年の「シルクロード横断」、2008年の「南米・アンデス縦断」と、このDRでは主に海外を走ったが、2010年の「林道日本一周」でついに10万キロを達成したのだ。
「やったね!」 
 戸塚高原に登ると、展望ポイントにDRを停め、DRでの「10万キロの軌跡」を振り返ってみるのだった。

より大きな地図で 林道日本一周東北編2 を表示
今回のエリア:昭文社ツーリングマップル東北 69

戸塚高原

北上山地を流れる閉伊川
和井内林道のダートに突入!


展望が開けてくる
和井内林道、通行不能…


舗装林道の戸塚林道を行く
DR、10万キロを達成!


戸塚高原に到達
戸塚高原からの眺め


伏木港でロシア船に乗船(2002年のユーラシア横断)
天山山脈を行く(2006年のシルクロード横断)


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