第200回 相馬田代林道
投稿日:2012年1月21日
2010年 林道日本一周 東北編2
崩落箇所も連続、東北有数のロングダートを突っ走る
津軽の中心、弘前を出発。
弘前の町の郊外に出ると、色づいた稲田越しに、「津軽富士」の岩木山がよく見えた。
旧相馬村(現弘前市)の相馬から県道129号を南下。スズキDR-Z400Sを走らせ、最奥の集落、藍内へ。県道沿いにはリンゴ園がつづく。
「お〜津軽!」
と思わせる光景だ。
藍内から相馬田代林道に入っていく。青森・秋田県境の長慶峠を越えるロングダート。青森県側が相馬林道、秋田県側が田代林道になる。
渓流に沿って走り、次第に高度を上げていくと、青森県側の相馬林道は大石ゴロゴロの大荒れの状態になる。夏草がおい茂って道を覆い、崩落箇所が連続する。それでもDRを走らせ、ついに青森・秋田県境の長慶峠に到達。峠は比較的、開けた平坦な地形。長慶峠は白神山地東端の山、長慶森(942m)の東側になる。
白神山地の主脈には長慶森から西へ、堂九郎森、尻高森…といった1000メートル前後の山々が連なっている。山名が「山」ではなく「森」なのが、豊かな森林に覆われた白神山地を象徴している。
秋田県側に入ると相馬林道は田代林道に変る。路面の状況はグッと良くなり、走りやすくなる。
「助かった〜!」
と、DRに乗りながら、思わず声が出る。
ホッとした気分で一気に早口ダムまで下っていく。
早口ダムを過ぎると早口川沿いに走り、大野の手前で舗装路に出た。相馬田代林道のダート距離は36・0キロ、東北有数のロングダートだ。
田代で国道7号に出ると大館盆地の中心、大館へ。JR大館駅前でDRを停める。そこには「忠犬ハチ公」と「秋田犬」の像。大館は忠犬ハチ公の生まれ故郷なのだ。
駅前の「花善」で名物の「鶏めし」を食べる。「特上鶏めし御膳」は1100円と手ごろな値段。これはオススメだ。
大館でひと息入れたところで、国道7号で田代に戻った。
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今回のエリア:昭文社ツーリングマップル東北 88→83