カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

第199回 久吉登戸沢林道

投稿日:2012年1月20日

2010年 林道日本一周 東北編2

大規模な土砂崩れでロングダートが走行不能

 十和田湖北岸の滝ノ沢峠から国道102号を下っていく。
 浅瀬石(あせいし)川上流の温川温泉を通り、葛川の集落まで下ったところで、国道を左折。切明を通り、「いわなの村」との分岐点を左へ、ロングダートの久吉登戸沢林道に入っていく。林道の入口からダートだ。
 スズキDR-Z400Sのアクセルを開き、登戸沢の深い森の中に入っていく。
 久吉登戸沢林道は登戸沢沿いの林道が登戸沢林道で、名無しの峠を越えると久吉林道になり、久吉温泉に抜けるダート16・9キロの林道。このロングダートを走りきったら、「久吉温泉たけのこの里」の湯に入ろうと思っていたのだが、残念ながら大規模な土砂崩れで通行不能…。
 来た道を引き返し、舗装路に出ると、「いわなの村」に行った。
 ここでは釣ったイワナを料理してもらえるし、食堂ではイワナ料理も食べられる。
「イワナの塩焼き定食」(800円)を食べたが、さすが「イワナの村」だけあって美味なイワナだった。
 国道102号に戻ると、浅瀬石川沿いに下り、国道454号経由で国道7号へ。
 途中の名無し峠からは「津軽富士」の岩木山がよく見えた。
 国道7号に出ると、大鰐温泉へ。ここには全部で8湯の共同浴場があるが、そのうちの「霊湯大湯」(入浴料150円)に入った。このような名湯に150円で入れるのが東北の温泉地の大きな魅力。東北には100円、200円といった格安の入浴料で入れる共同浴場が何湯もある。
「霊湯大湯」の営業時間は6時〜21時。入浴料が安いだけでなく、朝早くから夜遅くまで入れるのも、東北の共同浴場の大きな魅力になっている。
 温泉は何といっても東北だ〜!
 大鰐温泉からは弘前の町に入っていく。
 津軽10万石の城下町、弘前のシンボル、弘前城を歩く。
 弘前城には5つの城門と3つの櫓、天守閣が残っているが、追手門から入り、辰巳櫓を見、本丸の3層の天守閣まで歩いた。弘前城の天守閣は現存する「日本12天守」のひとつ。東北では唯一のもので、東北一の名城といっていい。

※「12天守」というのは、日本に現存する天守閣を持つ12の城のこと。北からいうと弘前城、松本城、丸岡城、犬山城、彦根城、姫路城、松江城、備中松山城と四国の4城(丸亀、松山、宇和島、高知)になる。

より大きな地図で 林道日本一周東北編2 を表示
今回のエリア:昭文社ツーリングマップル東北 89→88

十和田湖→弘前

久吉登戸沢林道のダートに突入!
久吉登戸沢林道は通行不能…


「いわなの村」のつり堀
「イワナの塩焼き定食」


国道454号の名無し峠から見る岩木山
大鰐温泉の共同浴場「霊湯大湯」


「霊湯大湯」の浴室
弘前城の追手門


弘前城の内堀
弘前城の天守閣


Comments

Comments are closed.