カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

環日本海ツーリング[7]

投稿日:2012年2月19日

風景、味覚、日本海にこだわって走る

「奥の細道」最北の地の象潟を出発。
 スズキDR-Z400Sを走らせ、国道7号を北上。道の駅「にしめ」でDRを停め、隣接する「にしめ湯っ娘ランド」の湯に入った。ここは「300日3000湯」の(2006年?2007年)のなつかしの湯。大浴場の湯につかりながら思い出にひたった。
 湯から上がると、海岸に出、北へと延びる海岸線を眺めた。
 今回の「環日本海ツーリング」では、こうして、できるだけ多くのポイントで日本海を見ようと思うのだ。
 本荘から秋田へ。この間では海岸線を通っていくので左手に日本海を見ながら走った。
 秋田からは県道56号→国道101号で男鹿半島に入っていく。
 JR男鹿線の終点、男鹿駅前でDRを停める。
 男鹿駅は男鹿半島の玄関口。駅周辺が船川で男鹿市の中心地になっている。
 男鹿駅前からは海沿いの県道59号を行く。日本の渚100選にもなっている鵜ノ崎海岸は波ひとつないトローンとした海面。そんな海を見ながら走り、海辺の食堂「いちりき家」で昼食にする。「ブリ刺定食」(1000円)を食べたが、鮮度満点のブリ刺はまさに日本海の「海の幸」。日本海の魚は何をとってもうまい。「ブリ刺」のブリはプリプリしていて噛みごたえがあり、トロッとした絶妙の脂分だ。
 隣の席では小さな子供連れの家族が食事していた。なんともほほえましい光景なのだが、今の日本を象徴しているかのようで胸が痛くなった。その家族連れは全部で7人。主役は3歳ぐらいの女の子。その子の両親の若夫婦と夫婦それぞれの両親の計7人。大勢の大人に囲まれた子供…。まるで日本の急激な少子化の現場を見るようで、それで胸が痛くなってしまったのだ。

なつかしの「にしめ湯っ娘ランド」
西目で見る日本海


西目から北へと延びる海岸線
国道7号の雄物大橋で雄物川を渡る


国道101号脇のなまはげ像
男鹿半島に入っていく


波静かな鵜ノ崎海岸
海辺の「いちりき家」で昼食


「ブリ刺定食」を食べる
鮮度満点の「ブリ刺」


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