カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

環日本海ツーリング[37]

投稿日:2012年4月8日

函館本線に入り車両もスピードが上がる

 旭川では改札口を出て駅前通りを歩き、「ラーメン食堂NOBU」という店で「醤油ラーメン」(650円)を食べた。こってり系の醤油ラーメン。旭川ラーメンに満足して旭川駅に戻り、13時41分発の普通岩見沢行きに乗った。

旭川駅前
旭川駅前通り


「ラーメン食堂NOBU」で昼食
こってり系の醤油ラーメン


旭川駅に戻ってくる
すっかり新しくなった旭川駅


 3両編成の電車。ここからは函館本線になる。
 高架の旭川駅を出ると近文、伊納と通り、神居古潭はトンネルで抜けていく。
 電車は上川盆地から石狩平野に入ると一段とスピードを上げる。宗谷本線の1両のディーゼルカーに比べると、目のまわるような速さだ。
 滝川、砂川、美唄と通り、15時22分、岩見沢に到着。
 ホームには「ばん馬」像。
「ばん馬」とは馬車や橇を引かせる馬のことで、競走馬のサラブレッドとは対照的な骨太の馬だ。

札幌行きの特急「スーパーカムイ26号」
普通列車の岩見沢行きに乗り込む


石狩平野を南下
滝川駅


砂川駅
岩見沢駅に到着


岩見沢駅ホームの「ばん馬」像


 今から30余年前の「30代編日本一周」では、その「ばん馬」を走らせる「ばんえい競馬」を北見競馬場で見た。ガッチリした体格のばん馬に重い橇を引かせ、登り下りのある200メートルほどのコースを走るというもの。
 各馬がいっせいにスタートすると、北見競馬場の場内はものすごい熱気に包まれた。コースの途中には2つの丘があるのだが、登り坂で止まってしまう馬が続出する。橇の上に乗った騎手は鞭を振りまくる。観衆も大声援を送る。それは北海道の開拓時代を彷彿とさせるものだった。
 当時(1978年)は北見のほか、旭川と岩見沢、帯広で開催されていた。それで岩見沢駅のホームに「ばん馬」の像があるのだろう。
 現在では「ばんえい競馬」は帯広のみとなってしまったが、岩見沢駅の「ばん馬」像を見ていると、あのときの競馬場全体を揺るがすような熱気がよみがえってくるのだった。

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