カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

環日本海ツーリング[50]

投稿日:2012年4月21日

奥州街道、羽州街道で東北を往復する

 7月4日から7月12日までの「東北一周」は、「東京→青森」の往路が奥州街道、「青森→東京」の復路が羽州街道と、東北の2大街道を走破した。
 まずは「奥州街道編」だ。
 7月4日、「スズキワールド新宿」でスズキの250?バイク、ビッグボーイを引き取ると、日本橋を出発し、奥州街道の宿場をめぐっていく。
 一番最初は都内の千住宿。埼玉県に入ると草加宿から栗橋宿までの7宿、利根川を渡り茨城県内の中田宿、古河宿、栃木県に入り野木宿から宇都宮宿までの8宿と奥州街道の宿場をめぐっていく。いまでも宿場町の風情を残しているところは多い。
 千住宿から宇都宮宿までの18宿は日光街道と重複している。この重複区間の東京から宇都宮までは、ほぼ国道4号に沿っている。
 宇都宮宿からは栃木県内の10宿をめぐり、国道294号の明神峠を越えて福島県に入った。関東から東北へ。最初の宿場は白坂宿、その次が白河宿になる。
 ところで江戸幕府が整備した「江戸五街道」としての奥州街道は、千住宿から30宿目の白河宿までになる。
 白河からは福島県、宮城県と旧奥州街道はほぼ国道4号に沿っている。旧道の残っているところはできるだけ旧道を走るようにした。
 矢吹、須賀川、郡山、本宮、二本松と通り福島へ。
 阿武隈川流域の中通りの主要な町々は、すべて奥州街道の宿場町。福島宿の次の次、桑折宿の追分で奥州街道と羽州街道は分岐する。奥州街道は右へ。県境の貝田宿まで福島県内の奥州街道の宿場は全部で32宿になる。
 宮城県に入ると最初の宿場、越河宿を皮切りに奥州街道を北上し、白石、岩沼、仙台、古川、築館、金成と宿場をめぐり、県境の有壁宿へ。宮城県内の奥州街道の宿場は全部で25宿になる。
 有壁宿は貴重な存在。ここには奥州街道で唯一残された本陣がある。国道4号からはちょっと入った旧道沿いだが、JR東北本線の有壁駅近くなのでわかりやすい。
 有壁宿を過ぎると、いったん国道4号に出、岩手県に入った。

「スズキワールド新宿」を出発!


関東から東北に入る


白河駅前に到着


矢吹では土砂降りの雨


二本松城


桑折の追分。奥州街道は右


岩沼の竹駒神社は「日本三大稲荷」


仙台の中心街に入っていく


有壁宿の本陣


岩手県に入る


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