環日本海ツーリング[80]
投稿日:2012年6月1日
シホテ・アリニ山脈越えはトラブル続き
タタール海峡(間宮海峡)の港町、ワニノを出発。ロシア沿海州の中心都市、ウラジオストックを目指す。この日の目的地はアムール川流域のリドガだ。
「ワニノホテル」までやってきた我々のサポートカーのトラックは、リアのバネが折れたとのことで急きょ、修理工場へ。そこでカソリのスズキDR-Z400Sが先頭を走り、みなさんのバイクがそれにつづき、最後を道祖神の菊地さんと通訳兼ガイドの東さんの乗る車がつく。サポートカーは修理が終わり次第、我々を追いかけてくるとのことだ。
ワニノからはバム鉄道終点のソビエツカヤ・ガバニへの道を行き、その手前で右折。ワニノ近郊のガソリンスタンドで全車、満タンにした。
ロシア沿海州(プリモルスキー)にはシホテ・アリニ山脈が南北に連なり、海岸線にはまったくといっていいほど道はない。そのためワニノからシホテ・アリニ山脈を越えてアムール川の流域を走り、ハバロフスクからウラジオストックに向かうことになる。
各車、満タンにすると、いよいよ本当の出発だ。
ワニノからシホテ・アリニ山脈の山道に入っていく。とはいってもなだらかな山並みなので、ゆるいカーブの連続で勾配もゆるやか。何本もの山脈が走っているのでいくつもの峠を越える。この一帯は絶滅が心配されるアムールトラの生息地になっている。
シホテ・アリニ山脈の最高峰、タルドキーヤニ山(2077m)の北側を通っていくが、峠から山並みを眺めた限りではどの山がそうなのか、よくわからなかった。
ワニノから80キロの峠にはガソリンスタンドがある。ここが「ワニノ→リドガ」間の唯一の給油ポイントなのだがトラブル発生。ガソリンスタンドのガソリンの残量がわずかしかなく、3、4台のバイクにしか、給油できないという。
そこでタンク容量の少ないDRとXRLバハ、KLX250、ランツァの4台に入れた。4台に入れ終わったところでガソリンスタンドのガソリンはカラッポになった。
「ワニノ→リドガ」間は300キロ。何としてもリドガまで全車、走りきらなくてはならない。予備のガソリンを積んだサポートカーはいつ来るのかわからないので、当てにすることはできない。旅は冒険の連続だ。