カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

環日本海ツーリング[82]

投稿日:2012年6月4日

ワニノから336キロ、ガス欠なにし無事到着

 タタール海峡(間宮海峡)の港町、ワニノからシホテ・アリニ山脈を越えてアムール川流域のリドガに向かう。
 ワニノから176キロ地点のカフェで昼食。食べ終わると食後のコーヒーを飲みながらの歓談。これが何ともいえずに楽しい時間だ。
 カフェを出発し、リドガに向かう。ほんとうはここでサポートカーと合流したかったのだが、修理に手間取っているようでついに到着しなかった。こうなったら、1台もガス欠することなく全車が無事、リドガに着けるのを願うばかりだ。
 シホテ・アリニ山脈を横断するダートを走り、やがてアムール川の水系に入っていく。
 アムール川の支流はあっというまに大きな流れになり大河の様相。さすが世界の大河、アムール川だけあって、シホテ・アリニ山脈から流れ出る支流にも大河の風格十分だ。
 我々はついにシホテ・アリニ山脈の山中のダートを走りきり、2車線の舗装路に出た。「ワニノ→リドガ」間のダート距離は100キロ超。舗装区間が着々と伸びているので、おそらく近いうちに「ワニノ→リドガ」間の全線が舗装路になることだろう。

リドガを目指す
滔々と流れるアムール川の支流


アムール川支流沿いの道
2車線の舗装路に出る


舗装路になったところで全車を待つ


 そのときは「稚内→コルサコフ→ホルムスク→ワニノ→リドガ→ハバロフスク」というこのルートが脚光を浴びるようになるのは間違いない。
 ハバロフスクからはイルクーツク、ノボシビルスクとシベリアを横断し、ウラル山脈を越え、モスクワまで一直線で行ける。モスクワからはさらにヨーロッパの国々へ。新たなユーラシア横断時代の幕開けだ。
 ワニノを出発してから9時間後の17時、ついに我々はリドガに到着した。
 ワニノからの距離は336キロ。1台のバイクもガス欠することなくガソリンスタンドで全車、満タンにした。やったねー!
 我々は意気揚々とした気分でリドガの町に入っていった。

リドガのガソリンスタンドでは道祖神の菊地さんが給油してくれる
ガソリンスタンドの料金所


リドガの交差点。右はコムソモリスク・ナ・アムーレ、左はハバロフスク
リドガの町に入っていく


リドガの公園


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