カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

環日本海ツーリング[112]

投稿日:2012年7月6日

気宇壮大な気分にさせてくれる海峡名

 ウラジオストクの「アジムットホテル」にチェックインすると、すぐさまホテルを出発し、ウラジオストク探訪を開始。「アジムットホテル」は海を見下ろす高台に建つホテルだが、まずはその海を見下ろした。
 ウラジオストクは日本海のピヨトール大帝湾の奥に位置しているが、前にもふれたように、ムラビエフ・アムールスキー半島の先端部に町は出来ている。半島は海を2つの湾に分けているが、東側がウスリースキー湾で西側がアムールスキー湾になる。
「アジムットホテル」前から見下ろす海は西側のアムールスキー湾になる。
 もうすこしウラジオストクの地形をいうと、ムラビエフ・アムールスキー半島の先端に鍵型に切れ込んだ海が金角湾で、そこにウラジオストク港がある。対岸はルースキー島。半島と島の間の海峡は東ボスポラス海峡になる。

ムラビエフ・アムールスキー半島


 ボスポラス海峡といえばトルコのアジアとヨーロッパを分ける海峡だが、それにちなんでこの海峡を東ボスポラス海峡とした。地球を手玉にとるような、気宇壮大な気分にさせてくれる海峡名ではないか。サハリンとロシア本土の間の、訳のわからないタタール海峡よりはよっぽどいい。
「アジムットホテル」からはアムールスキー湾の海岸に下り、遊歩道を歩いていく。海辺の公園を抜けるとヨットやボート専用の小港に出る。そこの岸壁では何人かの人たちが釣りをしている。岸壁の突端に立つと、アムールスキー湾対岸の中国国境、北朝鮮国境へとつづくロシア本土がよく見えた。

「アジムットホテル」を出発
アムールスキー湾の小港


岸壁を歩く
岸壁で釣りをする人たち


海岸の観光施設


Comments

Comments are closed.