カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

環日本海ツーリング[118]

投稿日:2012年7月12日

港の様子からもわかる発展ぶり

 2011年8月17日13時、乗船手続き&出国手続きを終えると、鳥取県の境港行きのフェリー「イースタンドリーム号」に乗船。船内の売店に直行し、カンビールを買う。売店では日本円が使える。バドワイザーが1本400円と安くはない。缶には1ドル紙幣が貼り付けてある。1ドルのキャッシュバックということで、実質的には1本300円ほどになる。
 バドワイザーを持って甲板に上がる。
 カンビールを飲みながら船上からウラジオストクを眺める。これがたまらん!
 ウラジオストク港は前にもいったように鍵型に奥深くまで切れ込んだ金角湾にある。フェリーターミナルのすぐ近くの埠頭には白い客船が停泊している。その先は軍港。停泊しているロシア極東艦隊の艦船が数隻、見える。
 金角湾の対岸やルースキー島に渡るフェリーが頻繁に行き来している。それらのフェリーは人や車を満載にしている。これもダイナミックに動くウラジオストクの一面だ。
 今、金角湾をまたぐ橋が建設中。
 爆発的に発展するウラジオストクを象徴するかのような大橋の建設工事だが、金角湾の対岸からはさらにもう1本、東ボスポラス海峡をまたいで対岸のルースキー島に渡る大橋も建設中。これら2本の橋は韓国企業が造っている。韓国のウラジオストクへの進出ぶりには目を見張らされるものがある。
 ウラジオストクでは2012年9月にAPEC(アジア太平洋経済協力会議)首脳会議が開かれる。その会場がルースキー島。これら2本の大橋はそれに合わせて完成させるという。新国際空港も完成間近。ウラジオストクでのAPEC開催は見ものだ。

「イースタンドリーム号」に乗船
船上から見るウラジオストク港のターミナルビル


船上から見るウラジオストクの町並み
ロシア極東艦隊の艦船


金角湾を行き来するフェリー


金角湾をまたぐ大橋が建設中


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