環日本海ツーリング[137]番外編
投稿日:2012年7月31日
韓国往復縦断2005(6)
キムジャン間近、甕が山積みに
束草では海辺の「シップホテル」に泊まったが、翌朝は夜明けとともに海岸を歩き、日本海の水平線に昇る朝日を見た。
朝食はホテルの近くの食堂。
ご飯と干しダラ入りの味噌汁のほかに、キムチやメンタイコ、塩辛、ノリなど全部で9品のおかずが出た。これらは食べ放題。何度でもおかわりしてくれる。最高にうまい白菜のキムチを腹いっぱい食べられるのが韓流だ。
午前中は束草をめぐる。
漁港に行き、手動の渡し舟で対岸に渡り、市場を歩いた。
熟柿や栗が韓国の秋を感じさせる。
キムチを漬ける甕が山積みにされて売られている。もうじき、キムチを漬ける「キムジャン」の季節がやってくる。
韓国ではキムチを漬け込む季節をキムジャンと呼んでいるが、その季節になると市場には白菜や大根が山積みにされ、このようにキムチを漬ける甕が売られる。
この甕をオンギといっている。
「キムジャンのキムチでないと、ほんとうの味がでない」
といって、韓国の主婦たちはこの季節にこぞってキムチを漬ける。
キムジャンになると、日本で冬のボーナスが支給されるのと同じように、韓国ではキムジャン・ボーナスが支給されるという。それこそ一家総出でキムチを漬けるので、学校や会社ではキムジャン休暇があるという。
韓国人にとってのキムチの漬け込みは、早春のジャン(味噌と醤油)の仕込みとともに、「人家二大行事」といわれるほど重要なことなのだ。