環日本海ツーリング[138]番外編
投稿日:2012年8月1日
韓国往復縦断2005(7)
日本海屈指の都市へ目覚ましい発展を遂げていた
束草の市場歩きはつづく。
キムチ売場は迫力満点。何種ものキムチが並ぶ。「さすがキムチの国!」と思わせる光景だ。塩辛売場もすごい。塩辛のことをチョッカルといっているが、アミの塩辛やイカ、ホタルイカ、エビ、カニなど多種多様。この塩辛はキムチ作りにも欠かせない。明太子も売っている。本場の明太子だけあって色艶がいい。思わずひと切れ取って、熱いご飯の上にのせて食べたくなった。なお明太(ミョンテー)といえば、スケトウダラのことである。海草売場では海苔が目だっている。そのほかワカメやモズクが見られたが、コンブは目に入らなかった。鮮魚売場で一番目につくのはタチウオだ。そのほかサバやタラ、スケトウダラ、タイ、イシモチ、イワシ、カレイ、ヒラメ、カツオ、ニシン、イカ、タコ、カニ、エビなどが並んでいる。貝売場ではアワビやアサリ、ハマグリ、アゲマキなどが見られた。こうして束草の市場を歩くと、「日本海の海の幸」を強く感じるのだった。
市場歩きを終えると、手動の渡し舟にのって対岸に戻った。
昼まではまだ時間があったので束草の町をプラプラ歩いた。
束草の中心街には高層ビルが建ち並び、郊外にも高層住宅が建ち並んでいる。この束草には1973年の「韓国一周」でやって来た。当時は「日本海の寒村」といった程度の町でしかなかったが、今では「日本海屈指の都市」に変貌している。
束草は名峰、雪岳山の玄関口になっているし、周辺には何ヵ所もの海水浴場があるし、さらに温泉や湖もある。今や束草は韓国有数の国際的な観光都市。観光が束草を急速に発展させた大きな理由なのであろう。