カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

環日本海ツーリング[143]番外編

投稿日:2012年8月6日

韓国往復縦断2005(12)

山中の食堂で食文化の共通点を見つける

 束草を出発すると国道7号を南下し、襄陽、江陵、東海と日本海沿いの町々を通り過ぎていく。三陟から国道38号で内陸に入り、太白山脈の山中の町、太白へ。
 太白は2001年の「ソウル→北朝鮮」のなつかしの町。
 太白からは国道31号を南下し、江原道から慶尚北道に入る。
 太白山脈の山中に食堂を見つけ、昼食にする。ここではまず、うどんを食べた。名古屋のきしめん風のうどんだったが、麺には腰がなくフニャフニャ。つづいてキムチと納豆でご飯を食べた。納豆を「チョングッチャン」といってたが、味噌と合わせたもの。日本の納豆とは味が違うが、韓国にも納豆があることで感激して食べた。日本と韓国はやはり似たような食文化圏にある。
 食堂の裏手には自然木を使った2段重ねのミツバチの巣箱があったが、これも九州山地の山中で見たものと似ている。

太白山脈の山中の食堂で昼食
きしめん風うどん


韓国の納豆
ミツバチの巣箱


 国道31号をさらに南下し、三者峠を越える。ここには「峠の茶屋」があって、韓国風のおでんを食べた。そのあと地元産のリンゴを食べたが、それを「ヒロサキ」と呼んでいた。この地方のリンゴは小さいものだったが、日本の津軽のリンゴを入れてから、このような大きなリンゴが出来るようになったのだという。三者峠では「ヒロサキ」をまるかじりした。

三者峠に到着


「峠の茶屋」の韓国風おでん
「峠の茶屋」ではリンゴも売っている


 三者峠を越えると、英陽、青松と太白山脈の山中の町を通り、浦項へ。
「韓国縦断」の往路編のときと同じように浦項の「ラマダアンコールホテル」に泊まり、韓国の名物料理、「サムゲッタン」の専門店で夕食にする。
 サムゲッタンは若鶏の腹の中に高麗人参やなつめ、糯米、栗、ニンニクなどを入れて煮込んだ料理。これを食べるとものすごく元気が出るという。カソリ、さっそくサムゲッタンにかぶりつき、きれいに食べつくした。

「サムゲッタン」の専門店で夕食
これがサムゲッタン


サムゲッタンに喰らいつくカソリ


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