環日本海ツーリング[144]番外編
投稿日:2012年8月7日
韓国往復縦断2005(13)
韓国本土最東端地点を経由し釜山に戻る
製鉄の町、浦項では「ラマダアンコールホテル」に泊まったが、翌朝の朝食はホテル近くの食堂で。朝食のおかずは全部で10皿出た。その中にはドングリの粉から作ったコンニャク状の「トトリーム」や桔梗の根の「トラジ」があった。トトリームは日本でも九州山地の山村などに残っているカシの実の粉から作るカシノミコンニャクと同じもの。トラジは体にすごくいいという。
浦項を出発し、迎日湾に突き出た岬、シャンギ串へ。ここには灯台があり、奇妙な手のモニュメントもある。韓国人はこの岬が韓国本土の最東端だといってるが、GPSで計測すると、それよりも南の地点が韓国本土の最東端地点になる。最東端地点の入口には「海成水産」という水産会社がある。ここは2000年の「韓国一周」でカソリが韓国本土の最東端と確定したポイントだ。
韓国人が最東端だといっているシャンギ串は東経129度34分10秒。カソリの確定した「海成水産」の脇の道を入った海岸は東経129度34分54秒。このようにかなりの差で「海成水産」の海岸の方が東になる。
韓国本土最東端の地点に立ったあとは、海沿いの道を走って蔚山の町に入っていく。ここは韓国最大の財閥「現代」の企業城下町。現代造船や現代重工、現代自動車などの大工場群がつづく。なお「現代」だが日本語では「ゲンダイ」、英語では「ヒュンダイ」、韓国語では「ヒョンデ」になる。
蔚山からは国道14号で釜山へ。
10月14日16時、釜山港の国際フェリーターミナルに到着。「釜山→釜山」の「韓国往復縦断」は1178キロになった。
国際フェリーターミナル内の食堂で最後の食事。カルビ、ビビンバ、プルコギ、鍋と、我々はたら腹食べた。
いよいよ韓国に別れを告げるときが来た。出国手続きを終え、関釜フェリーの「はまゆう」に乗船。船は定刻通り、20時に釜山港を出港。船が釜山港フェリー埠頭の岸壁を離れると、我々はビールパーティーを開始した。350ml(170円)と500ml(220円)の缶ビールをガンガン飲みながら、「韓国往復縦断」の思い出話に花を咲かせるのだった。
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