カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

環日本海ツーリング[160]

投稿日:2012年9月8日

最後の日本海、直江津港で夜の海を眺めた

 能登半島突端の禄剛崎を後にし、日本海沿いの外浦から七尾湾内の内浦を行く。波静かな海を見ながらスズキDR-Z400Sを走らせる。
 珠洲市の中心、飯田の町並みを走り抜けたところで、通称軍艦島の見附島を見ていく。見れば見るほど軍艦のそっくりな形をした小島。岩場を伝わって軍艦島には渡れる。
 珠洲から国道249号で穴水を通り七尾へ。七尾からは国道160号を行く。県境を越えて石川県から富山県に入り、富山湾を見ながら氷見へ。
「氷見ブリ」で知られる氷見では夕暮れの氷見漁港を見、氷見駅前でDRを停めた。
 高岡からは国道8号を行く。「カモンパーク新湊」では新湊名物、白エビのかき揚ののった「白エビかき揚うどん」(550円)を食べた。

通称軍艦島の見附島


珠洲の中心、飯田の町並み
七尾に到着


国道160号の石川・富山県境
富山湾の眺め


氷見駅前でDRを停める
新湊の「白エビかき揚うどん」


 国道8号のナイトラン。富山、魚津、黒部と通り、新潟県に入る。
 糸魚川を通り、直江津港の岸壁でDRを停め、夜の日本海を眺めた。それが最後の日本海になった。
 上越ICから北陸道に入った。時間は22時30分。北陸道→関越道→圏央道→中央道と高速道をひた走り、相模湖東ICで高速を降りた。そこからさらに1時間、東丹沢の山道を走り抜け、夜明けに神奈川県伊勢原市の自宅に戻ってきた。8月21日午前5時のことだった。「環日本海ツーリング」が終った…。
 伊勢原→稚内が1938キロ。
 ホルムスク→ウラジオストクが1630キロ。
 境港→伊勢原が1354キロ。
「環日本海ツーリング」の全走行距離は4922キロになった。
 そのほか稚内からコルサコフへの宗谷海峡、ホルムスクからワニノへの間宮海峡(タタール海峡)、ウラジオストクから境港への日本海の海路がある。稚内から伊勢原への鉄路もある。バイクで船で列車でと、存分に日本海を眺め、日本海をぐるりと一周することのできた「環日本海ツーリング」だった。(了)

夜の直江津港
伊勢原の我が家に到着!


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