ニュージーランド南島ツーリング[22]
投稿日:2012年10月27日
トラブル発生か!?
ニュージーランド南島南端のブラフを出発。
国道1号でインバーカーギルに戻ると、ここからは国道6号でラムズデンの町を目指して北へと走る。国道6号の交通量は国道1号よりもさらに少なくなり、思わずV?ストロームのアクセルをグググッと開ける。一気にスピードを上げると、広大な牧場の風景が風のように後へと飛んでいく。
国道6号はニュージーランド南島を縦貫する幹線。西海岸経由で南島北部へ。ブレンハイムで国道1号に合流する。そこから北島へのフェリーの出るピクトンまではわずかな距離だ。
18時15分、インバーカーギルから85キロのラムズデンに到着。このあたりは南緯45度くらい。真夏なので夕方の6時を過ぎてもまだ十分に明るい。ここで小休止。町をプラプラ歩く。ラムズデン駅の駅跡が心にしみる。鉄道の廃線跡には何ともいえないもの哀しさが漂う。
ラムズデンでは20分ほど停まっていたが、「きゃぷてん」の中村社長がまだ到着しない。中村社長はバイクは常にエンジン全開で走るものと決め込んでいるような人なので、遅れるはずはないのだが。
何かマシンにトラブルがあったのではないかと心配になってくる。メチャクチャ乗り方の上手な人なので、事故を起こすことはないと思うのだが…。
そんな中村社長が無事、ラムズデンに到着。
ホッとした。
何と中村社長、対向の覆面パトカーにスピード違反で捕まったのだ。
ニュージーランドやオーストラリアでは、パトカーや覆面のパトカーは対向車をも取り締まる。中村社長は見事!?、それにやられた。覆面のパトカーはすばやくUターンし、中村社長を猛スピードで追跡して捕まえた。何と180キロで80キロオーバー。やるもんだ中村社長!
ニュージーランドでは40キロ以上のスピード違反で捕まると、免許証が取り上げられるという。そこで中村社長は多分、必死になって警官に食い下がったのだろう、信じられないことに40キロ、まけてもらい、140キロで40キロオーバーということになった。そう簡単にはひき下がらない中村社長の真骨頂といったところだ。
40キロオーバーの罰金は400ドル(約2万7600円)。財布をあずかる?奥様は「私は知らないわよ」といった涼しい顔をしている。中村夫妻、最高!