カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

アドレス日本一周 west[14]

投稿日:2012年12月4日

名無し岬から恋人岬へ

静岡←神奈川←東京

 黄金崎を出発。国道136号を北上し土肥へ。その途中で恋人岬に立ち寄る。
 国道わきの駐車場から岬までは小道を歩いていくが、その間、自分一人なのはけっこう辛い。人気の恋人岬にやってくるのは、ラブラブの若いカップルが大半だからだ。
 駐車場から500メートルほどの「金の鐘」を見、岬突端の展望台の「愛の鐘」を見る。自分一人で鳴らしても仕方ないので、カップルが3度、鳴らすのを見ていた。
 展望台からは海越しに富士山を見る。この恋人岬の展望台は以前は「富士見台」といわれていた。昭和58年には「富士見遊歩道」として岬までの小道が整備され、平成元年にグアム島の「恋人岬」と提携。それまでの名無し岬が「日本版恋人岬」になった。それが大当たり。今では西伊豆有数の観光地だ。
 恋人岬を過ぎたところでは、「日本一の大ダルマ!」の看板にひかれて達磨寺(拝観料500円)を参拝。本殿にまつられているのは高さ5メートル、重さ3トンという達磨大師の座像。これが「日本一の大ダルマ!」だそうだ。
 土肥に到着。
 土肥は土肥温泉と土肥金山で知られているが、金山の開発は慶長15年(1610年)頃から。日本では佐渡金山に次ぐ第2の金山。坑道の総延長は100キロにも及ぶという。金山奉行は大久保長安。大久保長安は佐渡金山や石見銀山の奉行も勤め、金銀の増産を果たした。だが不正な蓄財があったとして死後、7人の子供たちは全員が切腹になった。ほんとうにそうだったのかどうなのか、大久保長安は謎の多い人物だ。
 土肥で国道136号と別れ、海岸線の県道17号に入る。土肥の町並みを抜け出たところが旅人岬。恋人岬の人気にあやかって新しくできた岬。「旅人岬」の名前にひかれてアドレスV125Gを停め、しばらくは西伊豆の海を眺めた。

恋人岬の小道
恋人岬の「金の鐘」


恋人岬の「愛の鐘」
恋人岬突端の大岩


達磨寺を参拝
達磨大師との出会い


日本一の大ダルマ!


西伊豆の海に迫る山並み
旅人岬で西伊豆の海を見る


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