アドレス日本巡礼[007]
投稿日:2014年3月22日
東海道随一の宿場町
伊勢神宮の参拝を終え、国道23号で四日市に戻る。その途中では白子宿と白子港を見てまわる。白子港は井上靖の名作『おろしや国酔夢譚』の大黒屋光太夫船出の地。それともう1ヵ所、伊勢国の一宮、都波岐神社に立ち寄った。そして四日市の日永の追分に戻った。「四日市→伊勢」の往復は300キロになった。
日永の追分からは鈴鹿山脈の鈴鹿峠に向かって石薬師宿、庄野宿、亀山宿、関宿、坂下宿と伊勢路を行く。
石薬師宿には石薬師寺、庄野宿には「庄野宿資料館」がある。
亀山宿では亀山城跡の亀山神社を参拝したが、境内の桜は散り始めていた。
東西1・8キロに及ぶ関宿の家並みは国の重要伝統的建造物群保存地区に指定され、旧東海道に電柱は1本もない。宿場の東の追分では伊勢別街道が、西の追分では大和街道が分岐している。関宿には東海道随一といっていい江戸時代の宿場の風情が残されている。
坂下宿を過ぎるといよいよ箱根峠と並ぶ東海道二大難所の鈴鹿峠越えだ。
国道1号の鈴鹿トンネルを抜け、三重県から滋賀県に入る。旧国でいうと伊勢から近江に入った。わずかに下ったところで国道1号を左に折れ、旧道で峠まで登る。峠の周辺は一面の茶畑。その中に人の背丈の倍以上もある大きな常夜灯が建っている。さすが東海道だ。これほど大きな常夜灯は見たことがない。古代日本三関のひとつ、鈴鹿峠を越えて東日本から西日本に入った。
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