カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

アドレス日本巡礼[032]

投稿日:2014年4月25日

一宮を凌ぐ巡礼人気

四国八十八ヵ所めぐり 2009年4月13日
IMG_1446

土佐神社の楼門

IMG_1447

土佐神社の鳥居

IMG_1448

土佐神社を参拝

IMG_1449

第30番の善楽寺本堂

IMG_1450

善楽寺の大師堂

IMG_1452

善楽寺境内の梅見地蔵

 第29番の国分寺の参拝を終えると、いったん四国縦貫の幹線、国道32号に出た。そして県道384号で高知市内へ。その途中に第30番の善楽寺がある。
 このあたりの地名は一宮で「いっく」と読む。善楽寺は土佐の一宮、土佐神社に隣接した寺なのだ。というよりも土佐神社の境内の一角に善楽寺がある、といった方がいいかもしれない。
 善楽寺はもともと土佐神社の別当寺として弘法大師が開基した。長らく神仏混淆がつづいたが、明治維新の廃仏毀釈で廃寺になってしまい、再興されたのは昭和になってからのこと。明治維新に吹き荒れた廃仏毀釈の大嵐では、土佐にあった615寺のうち、何と448寺が廃寺になったという。
 最初に土佐神社を参拝し、そのあと善楽寺に行く。
 土佐神社を参拝する人の姿はほとんどなかったが、善楽寺では巡礼姿の参拝者を多く見かける。ここでも「四国八十八ヶ所」の巡礼人気を見せつけられる。
 山門と本堂、それと大師堂というのが八十八ヵ所の札所の寺の3点セットになっているが、ここには山門はない。神仏混淆時代の土佐神社の楼門が善楽寺の山門にもなっていたのだろう。
 1982年に再建されたというまだ新しく見える本堂と、大正時代の面影を残す大師堂を参拝。境内には梅見地蔵もまつられている。この梅見地蔵は首から上の病にはよく効くとのことで、梅見地蔵堂をお参りする人は多かった。

より大きな地図で アドレス日本巡礼(四国八十八ヵ所)2 を表示

Comments

Comments are closed.