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生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

アドレス日本巡礼[031]

投稿日:2014年4月24日

爪彫り薬師

四国八十八ヵ所めぐり 2009年4月13日
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第28番・大日寺の山門

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大日寺本堂

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奥の院の「爪彫り薬師」

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第29番・国分寺の山門

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国分寺本堂

 第27番の神峰寺の参拝を終えると、国道55号で安芸へ。
 安芸の町中を通り過ぎたところで国道を右折し、三菱の創始者、岩崎弥太郎の生家に立ち寄った。ハウス栽培の畑の中にポツンと建っている。
「ここから三菱が始まったのか」
 と思うと、感動的な眺めだ。
 国道55号に戻ると左手に土佐湾を見ながら走り、野市の中心街を通り過ぎ、第28番の大日寺へ。ここは山上の寺。本堂、大師堂と参拝したあと、大師伝説の奥の院まで足を延ばした。弘法大師が楠の生木に爪で薬師如来像を彫ったという「爪彫り薬師」がまつられている。首から上の病には霊験あらたかな薬師さまだ。
 つづいて第29番の国分寺へ。
 四国八十八ヵ所の札所には阿波、土佐、伊予、讃岐4国の国分寺が含まれている。ここはそのうちの土佐の国分寺ということになる。
 国分寺の本堂と大師堂を参拝。田園地帯のただ中にある寺で、水の張られた水田では田植えが始まっていた。すぐ近くには『土佐日記』の作者であり、『古今和歌集』の撰者でもある紀貫之邸跡がある。紀貫之は土佐守として赴任したが、邸宅跡というのは土佐の国衙(国府の庁舎)跡のことだ。

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国分寺の大師堂 国分寺周辺の風景 田植えが始まっていた


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