カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

アドレス日本巡礼[036]

投稿日:2014年4月30日

お遍路が人生を変える

四国八十八ヵ所めぐり 2009年4月14日
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桂浜を歩く

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桂浜の坂本龍馬像

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第34番の種間寺に到着

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種間寺の本堂

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種間寺で般若心経をあげるお遍路さんたち

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民宿「徳丸館」

 第33番札所の雪蹊寺から土佐の名所の桂浜へ。
 桂浜では駐車場にアドレスV125Gを停めて砂浜を歩いた。歩きながら太平洋(土佐湾)の寄せる波を眺めた。
 桂浜には坂本龍馬の銅像が建っている。見上げるような大きさだ。
 桂浜から第34番札所の種間寺(たねまじ)へ。この種間寺だが、弘法大師が唐から持ち帰った米、麦、粟、黍、豆の五穀の種を寺の周囲に蒔いたところから「種間寺」の名前があるという。
 種間寺の参拝を終えると、太平洋を目の前にする民宿「徳丸館」へ。その間ではザーッと雨に降られた。宿に着くとすぐに、頭陀袋に入れていた般若心経や納経帳、御影保存帳などを部屋に広げて乾かした。
 ここの夕食はよかった。トビウオの刺身がうまかった。
 食べ終わると、食堂でコーヒーを飲みながら、泊り客の50代の女性と話した。一人で「四国八十八ヵ所」をめぐっているという。
 ご主人を病気で亡くし、すっかり打ちひしがれていたとき、友人にすすめられるままにお遍路の旅に出た。すると目に入るものすべてがうれしくなり、空を見ては笑い、川の流れを見ては笑い…で、ご主人を亡くして以来、初めて笑った自分を感じたという。
「四国八十八ヵ所めぐり」は一人の女性の人生を大きく変えた。これもお大師様のおおいなる力というものか。

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民宿「徳丸館」から見る夕焼け 民宿「徳丸館」の夕食 雨に濡れた頭陀袋内のものを乾かす


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