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生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

アドレス日本巡礼[069]

投稿日:2014年6月16日

「三島水軍」の拠点

四国八十八ヵ所めぐり 2009年4月23日
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大島大橋で伯方島へ

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伯方島の海辺の公園

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伯方島の砂浜

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伯方島から大三島橋で大三島へ

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大三島側から見る大三島橋

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大三島の大山祇神社

 大島からは「しまなみ海道」の大島大橋で伯方島に渡る。125?のアドレスの通行料金は50円。伯方島ではぐるりと島を一周したあと、「しまなみ海道」の大三島橋で大三島に渡った。
 大三島には伊予の一宮、大山祇神社がある。ここまでが愛媛県。旧国名でいうと伊予国になる。
 さっそく大山祇神社を参拝。鳥居をくぐり、神門をくぐり、拝殿前で拍手を打つ。大山祇神社にかぎらず、全国の一宮はどこも千何百年という歴史がある。よくぞまあ、というくらいの年月を生き延びてきている。日本でこれだけの長い年月を連綿と生きつづけているのは、ほかには天皇家があるくらいだ。
 大山祇神社の広々とした境内には樹齢3000年という大楠がある。この樹齢3000年という大楠からも、大山祇神社の歴史をうかがい知ることができる。
 大山祇神社参拝のあとは宝物館を見学する。ここがとびきりすごい。何がすごいかといって、国宝や重文(重要文化財)がゴロゴロしているからだ。なぜ、こんな島に!? と思ってしまう。国宝は全部で8点、重文はそれ以上の点数がある。
 その大半は平安末期から鎌倉時代にかけての武具。弁慶が奉納したといい伝えられている薙刀がある。護良親王奉納の太刀もある。源頼朝の奉納した鎧は国宝、太刀は重文だ。
 宝物館に隣合って海事博物館があるが、ここには「三島水軍」の使った軍船の模型が展示されている。「こんな島になぜ!?」の答えがこれだ。
 中世の大三島は瀬戸内海をその勢力下においた「三島水軍」の拠点として、おおいに栄えた。その中心に大山祇神社があった。

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大山祇神社の神門 大山祇神社の拝殿 大山祇神社の大楠


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