アドレス日本巡礼[166]
投稿日:2014年10月24日
曇り、霧、晴れ
早朝の沼津駅前を出発。沼津宿から三島宿に向かう。
旧国道1号から国道1号に合流し、日量126万トンという日本一の湧水量を誇る柿田川湧水群前を通り、駿河から伊豆に入っていく。
静岡県は遠江、駿河、伊豆の3国から成っているが、そのうち遠江・駿河の駿遠国境は大井川で、東海道でいうと金谷宿が遠江、島田宿が駿河ときわめてわかりやすい。だが駿河・伊豆の駿豆国境はじつにわかりにくい。沼津宿は駿河で三島宿は伊豆になるが、その間の国境は境川で、尾張・三河国境の境川と同じように気がつかないまま越えてしまうような川なのだ。
三島では伊豆国一宮の三嶋大社を参拝し、国道1号で箱根峠に向かっていく。
三島宿を出たところには初音ヶ原の松並木と石畳、錦田の一里塚がある。錦田の一里塚は東海道の両側に対で残っている。
山中城跡を通り、九十九折の峠道を登っていくと霧が出てきた。静岡・神奈川県境、旧国でいうと伊豆・相模国境の箱根峠に到達すると、峠はすっぽりと霧で覆われていた。それが箱根峠を下り、芦ノ湖の湖畔の箱根宿に着くと、霧は消え去り、青空が広がっている。三島宿は曇天、箱根峠は霧、箱根宿は晴天と鮮やかな天気の変化だった。
箱根宿には本陣が6軒あったが、これは東海道では一番。それだけ箱根峠越えが大変だったということなのだろう。箱根宿では箱根の関所を見学し、その先の杉並木ではアドレスを止めて歩いてみた。