アドレス日本巡礼[202]
投稿日:2014年12月13日
名物「柿の葉ずし」
「西国33番」第3番札所の粉河寺の参拝を終えると、門前の店で名物の「柿の葉ずし」を食べる。5個で430円。和歌山県の紀の川流域から奈良県の吉野地方には柿の木が多い。祭りや祝いのときによく柿の葉ずしをつくるが、柿の木が多いこの地方ならではの料理といえる。
柿の葉ずしの材料は塩サバで、昔は熊野灘から紀の川流域(奈良県側では吉野川)まで馬の背で運ばれた。その途中で浜塩がサバ全体になじみ、絶妙な味をつくり出した。新鮮なサバとは別物のような味わいになる。この塩サバを薄く切って握ったすし飯の上にのせ、柿の葉で巻き、木製のすし箱に並べ、上から重しをかけたものが柿の葉ずし。一昼夜も押しておくと食べられるようになるが、2日目、3日目ごろが食べごろになる。柿の葉ずしは関西らしい押しずしの代表格だ。
柿の葉ずしを食べ終えると粉河寺を出発。JR和歌山線の粉河駅に寄り、国道24号に出る。国道24号を4キロほど橋本方向に走ったところで左折し、国道480号に入る。正面に見える和泉山脈の山並みに向かって走る。やがて山中に入り、和歌山県と大阪府の境の鍋谷峠に向かっていく。かなり登ったところまで山中の柿園を見る。
125ccとは思えないほどパワフルなアドレスなので、楽々と峠道を登り、そして標高670mの和歌山県と大阪府の境の鍋谷峠に到達。峠の看板の前でアドレスを止めた。