カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

アドレス日本巡礼[222]

投稿日:2015年1月21日

高校生をかき分けて

西国三十三ヵ所めぐり 2009年5月19日

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清水寺の西門

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修学旅行生の記念撮影

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清水坂の修学旅行生

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八坂の塔

「西国33番」第16番札所の清水寺の参拝を終え、本堂から西門へ。この門は嘉永8年(1631年)の再建。切妻造り檜皮葺の優美な姿の八脚門だ。

 拝殿風の西門からは京都の市街地、西山の山並みを一望する。勅使門としても使われたとのことで、絶好の洛中の展望台とされ、西山に沈む夕日の見事さから西方極楽浄土を願う遥拝所であったともいわれている。

 西門から仁王門に戻ったが、仁王門脇の石段は修学旅行生たちの絶好の記念撮影ポイント。次々に修学旅行生のグループがやってきては記念撮影をする。門前の清水坂も修学旅行生であふれかえり、高校生たちをかきわけかきわけして歩いた。

 最後に法観寺の「八坂の塔」を見る。案内板には次のように書かれている。

 霊応山と号し、臨済宗建仁寺派に属する。寺伝によれば、聖徳太子が如意輪観音の夢のお告げにより建立し、往時は延喜式七ヶ寺に一つに数えられ隆盛を極めたが、現在は八坂の塔(五重塔)と太子堂、薬師堂の二宇を残すのみである。
 八坂の塔は本瓦葺き五層、方6メートル、高さ46メートルの純然たる和様建築で、白鳳時代の建築様式を今に伝えるものである。
 創建以来、度々災火により焼失したが、その都度再建され、現在の塔は永享12年(1440年)に足利義教によって再建されたものである。
 塔内には本尊五智如来像(大日・釈迦・あしゅく・宝生・弥陀)を安置し、須弥壇の下には古い松香石製の大きな中心礎石が残っている。

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