アドレス日本巡礼[233]
投稿日:2015年2月22日
すべての道は梅田に通ず
「西国33番」第23番札所の勝尾寺の参拝を終えた。これで大阪府内のすべての札所をめぐったことになる。
大阪には和泉に第4番の施福寺、河内に第5番の葛井寺がある。そして摂津に第22番の総持寺と第23番の勝尾寺がある。大阪府内の札所はこれらの4ヵ寺だ。
大阪府は旧国でいうと和泉、河内、摂津の3国から成っているが、簡単にいうと、大阪府をまっ二つに縦切りにした東半分が河内、西半分の南側が和泉、北側が摂津になる。河内と和泉の2国はすべてが大阪府だが、摂津は大阪府と兵庫県にまたがっている。
これら大阪府を形成する3国は、古代律令制の「五畿七道」でいうと、3国はともに五畿に入り、大和、山城とともに「畿内」と呼ばれた。今でいえば「首都圏」のようなもの。大阪は古代から日本の中心だった。
大阪府内の札所めぐりを終えたところで、大阪の旧国3ヵ国の一宮めぐりを開始する。
箕面から国道171号で池田へ。池田からは大渋滞のつづく国道176号を南下。豊中を通り、淀川を十三大橋で渡って大阪の中心街に入っていく。
大阪駅のすぐ近くの梅田の交差点でアドレスを止めた。ここが国道176号(宮津→大阪)の終点になる。
「すべての道は梅田に通ず」といったところで、国道176号のみならず梅田の交差点には何本もの幹線道路が集まってくる。ここは国道1号(東京→大阪)の終点であり、国道2号(大阪→門司)の起点になっている。国道25号(四日市→大阪)の終点であり、国道26号(大阪→和歌山)の起点になっている。さらに国道163号(大阪→上野)と国道165号(大阪→津)の起点にもなっている。そんな梅田の交差点には、金色のモニュメントの「大阪市道路原標」が立っている。
梅田の交差点を出発点にして、摂津→和泉→河内の順に、摂津国の一宮の住吉大社、和泉国の一宮の大鳥大社、河内国の一宮の枚岡神社をめぐるのだ。