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生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

アドレス日本巡礼[235]

投稿日:2015年2月27日

摂津から和泉へ

西国三十三ヵ所めぐり 2009年5月20日

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大和川の流れ

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大鳥大社の大鳥居

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大鳥大社の参道

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大鳥大社の日本武尊像

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大鳥大社を参拝

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大鳥大社摂社の大鳥美波比神社

 摂津の一宮、住吉大社の参拝を終えると、国道26号を南下し、大阪市と堺市の境を流れる大和川を渡る。奈良盆地の水をすべて集め、生駒・金剛山地を横切り、大阪湾に流れ出る大和川だが、以前はもっと北を流れていた。しかし、たびたび大きな水害をもたらしていたので流路がつけかえられた。この大阪・堺の市境が摂津と和泉の国境になる。国が違うと文化も違う。大阪と堺では文化圏が違うのだ。

 国道26号で堺の中心街を走り抜け、和泉の一宮の大鳥大社へ。国道26号から東側に入ったところにある。この一帯は大古墳地帯で仁徳天皇陵や仲哀天皇陵などの巨大古墳がある。

 大鳥大社に到着すると駐車場にアドレスを止め、大鳥居をくぐって参道を歩く。広い境内は「千種の森」に囲まれている。その昔、白鳳が飛んできてこの地に止まり、一夜にしてさまざまな種類の樹木がおい茂る森になったのでその名があるという。

 参道の脇には日本武尊の像が建っている。見上げるような大きな像だ。日本武尊は父の景行天皇の命を受け、西へ、東へと戦いに出た。そして東征の帰途、病にかかり、伊勢の能褒野(亀山市)で死んだ。その屍は白鳥となって飛び去った。白鳥は大和、河内にとどまり、和泉のこの地を最後に天高く舞い上がったと、『日本書紀』は伝えている。

 そんな日本武尊を祭神とする大鳥大社を参拝。ここが日本中にある大鳥神社の総本社になる。本殿は切妻造の妻入で「大鳥造」といわれる古い神社建築の様式。つづいて大鳥美波比神社を皮切りに、境内にある摂社の大鳥北浜神社、大鳥浜神社、大鳥井瀬神社をまわる。これら4社はすべてが式内社。大鳥大社とあわせて「五社明神」といわれている。

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