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生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

アドレス日本巡礼[279]

投稿日:2015年5月22日

琵琶湖最大の島に渡る

西国三十三ヵ所めぐり 2009年5月25日

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琵琶湖の堀切港

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「おきしま通船」に乗る

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正面に沖島を見る

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堀切港が遠ざかっていく

 琵琶湖岸の県道25号を走り、東近江市から近江八幡市に入り、堀切港に到着。アドレスを港の駐車場に止め、12時15分発の沖島行きの渡船「おきしま」に乗り込んだ。料金は1000円。人のみで、バイクはのせられない。

 沖島は琵琶湖最大の島であるのと同時に、島には150戸ほどの家があるとのことで、日本唯一の有人の湖上島になっている。同じ琵琶湖の湖上島、竹生島には「西国33番」第30番札所の宝厳寺があり、竹生島神社があり、門前の店々もあるが、この島に住んでいる人はいない。

 沖島への渡船は「おきしま通船」と呼ばれている。7時15分発の始発便から21時発の最終便まで、1日に11便が出ている(第1便と第2便は日曜日は運休)。

 いよいよ「おきしま通船」の「おきしま」、出港。心が浮き浮きしてくる。「西国33ヵ所めぐり」の旅をしているのに、そのさ中で、さらに新しい旅に出たような気分だ。行く手に沖島が見えているが、琵琶湖に突き出た小半島に隠れ、その半分しか見えない。沖島の向こうには琵琶湖西岸の比良山地の山々が連なっている。主峰の比良山(1051m)や蓬莱山(1174m)、鳥谷山(1076m)などの1000メートル級の山々の頂上付近には雲がかかっている。

「おきしま」は青い琵琶湖に白い航跡を残して進み、やがて沖島の全貌が見えてくる。島全体が樹木で覆われ、緑緑している。自然の豊かさを感じさせる島。そんな沖島がグングン近づき、堀切港を出てから10分で沖島の港に着いた。10分間の心に残る船旅だ。

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沖島が大きく見えてくる 沖島の沖島港に到着 沖島の沖島港

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