アドレス日本巡礼[282]
投稿日:2015年5月28日
808段の石段を登る
西国三十三ヵ所めぐり 2009年5月25日
堀切港から琵琶湖岸の県道25号を走り、「西国33ヵ所」第31番札所の長命寺(ちょうめいじ)へ。 長命寺港がその玄関口で、かつては第30番札所、竹生島の宝厳寺から琵琶湖の湖上20数キロを船で巡航したという。だが今では長命寺港と竹生島を結ぶ航路はない。
長命寺は長命寺山(383m)の山頂近くにある寺。そのため808段もの石段を登っていく。急勾配の石段をヒーヒーハーハーいって、1段1段を登っていくのだった。
大汗をかいて長命寺に到達。室町時代に建てられた本堂を参拝する。檜皮葺屋根の荘厳な造りの本堂だ。本尊は千手十一面聖観音像で秘仏になっている。中央に千手観音像、向かって右側に十一面観音像、向かって左側に聖観音像がまつられているという。そのうち十一面観音像が最も古くて平安初期、千手観音像は平安末期、聖観音像は鎌倉期の作だという。
つづいて阿弥陀如来、薬師如来、釈迦如来の三如来をまつる三仏堂と、桃山時代の遺構の三重塔を見てまわり、眼下に広がる琵琶湖を見下ろした。こうして長命寺の参拝を終えると808段の石段を下り、近江八幡の町に入っていった。
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