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生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

アドレス日本巡礼[297]

投稿日:2015年6月29日

関ヶ原の合戦、要衝の地

西国三十三ヵ所めぐり 2009年5月27日

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南宮大社の入口

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南宮大社の楼門

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南宮大社の案内図

 国道21号で県境を越えて岐阜県に入る。

 岐阜県は旧国でいうと美濃と飛騨の2国になるが、そのうちの美濃国に入った。「飛山濃水」といわれるように美濃、飛騨の2国はまったく異なる。北部の飛騨は飛騨高地の山々が連なり、南部の美濃は広々とした濃尾平野が広がる。その中を木曽川と長良川、揖斐川が流れる。

 岐阜県に入ると関ヶ原を通り垂井へ。垂井では美濃の一宮の南宮大社を参拝。朱塗りの楼門をくぐり、舞殿の先にある拝殿で手を合わせた。祭神は金山彦大神。伊弉諾命、伊邪那美命の御子神だ。

 南宮大社は不破山とも呼ばれる南宮山(419m)の麓にまつられている。万葉集や古今集にも詠まれている円錐形の美しい山。神の降臨した山として信仰を集め、南宮大社のご神体になっている。

 南宮山は関ヶ原の合戦での重要なポイント。西軍の毛利秀元や吉川広家らがここに陣を置いた。しかし毛利軍や吉川軍は戦いが激しくなっても南宮山を下りることなく、宇喜多秀家の裏切りもあって石田三成の西軍は敗れ去った。もし毛利・吉川軍が参戦し、東軍の背後の垂井方向から攻めていたら、戦況はどう変わったかしれない。南宮山はその意味では関ヶ原の合戦のキーポイントといってもいい。

 南宮大社の参拝を終えると、垂井の「すき家」で朝食。「納豆定食」(350円)を食べた。

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南宮大社の舞殿 南宮大社の拝殿 垂井の「すき家」で朝食

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