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生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

アドレス日本巡礼[299]

投稿日:2015年7月3日

伊勢神宮の親神参拝

西国三十三ヵ所めぐり 2009年5月27日

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国道21号沿いの関ヶ原の町並み

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「蛇の市」の「味噌カツ定食」

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国道365号の岐阜・三重県境

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国道306号の鞍掛峠

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鞍掛峠を下っていく

「西国33ヵ所」第33番札所の華厳寺の参拝を終え、谷汲温泉「満願の湯」に入ると、スズキの125ccスクーター、アドレスV125Gを走らせ、来た道を引き返した。関ヶ原まで戻ると、食事処「蛇の市」で昼食。「味噌カツ定食」(950円)を食べた。

 関ヶ原からは国道365号を南下。右手に鈴鹿山脈、左手に養老山地の山並みを見ながら走り、岐阜県から三重県に入る。国道306号との分岐を過ぎたところでアドレスを止め、近畿最東端の藤原岳(1144m)を眺めた。鈴鹿山脈の目立つ山だ。

 国道306号と国道365号の分岐まで戻ると、国道306号で鈴鹿山脈の鞍掛峠(640m)を越える。歴史のある峠で、伊勢北部の北勢の人たちが多賀大社参拝で越えた峠。「お伊勢参らばお多賀をかけよ。お伊勢はお多賀の子でござる」といわれている。「お多賀さん」で親しまれている近江第一の大社、多賀大社は伊勢神宮の親神なのだ。

 登坂能力抜群のアドレスなので、鈴鹿山脈の鞍掛峠を一気に駆け登り、峠を貫くトンネルに到達。トンネルを抜けると滋賀県。鞍掛峠は三重・滋賀県境の峠であり、関西と東海(中部)を分ける峠でもある。鞍掛峠の北の三国山(894m)は近江・美濃・伊勢3国の国境になっている。

 鞍掛峠を越えて滋賀県に入ると、さらに桜峠(250m)、梨ノ木峠(200m)を越えて多賀に到着し、多賀大社を参拝した。多賀大社の祭神は伊弉那岐、伊邪那美の2神。神社の案内板には次のように書かれている。

 この男女二柱の大神は初めて夫婦の道をおこされ、わが国土と万物の神々と、その主宰神としての天照大神をお生みになられましたので、昔からわが日本国の祖神さまと仰がれています。奈良時代のはじめにできた『古事記』には、すでに淡海の多賀にご鎮座という記事が見えています。そこで早くより朝野の尊崇があつく、延命長寿、縁結び、厄除けの霊神と仰がれ、元正天皇や俊乗坊重源、太閤秀吉の母大政所の延命祈願、武田晴信(信玄)の厄除祈願など数々のご社伝が伝えられております。4月22日の多賀まつり(古例大祭)の騎馬40頭に及ぶご神幸は天下に名高く、他にも節分祭、お田植祭、万灯祭、九月古例祭、七五三なども大変なにぎわいを見せます。室町時代以来の由緒をもつ全国各地の多賀講はあまりにも有名ですが、さらに近年は崇敬会に加入して神縁を結ばれる人々も増加しています。また春の枝垂れ桜、秋の紅葉、国の名勝である奥書院庭園も見事で、年間を通じ約170万人の参拝者を数えています。

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多賀大社の門前 多賀大社の全図 多賀大社を参拝

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