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生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

アドレス日本巡礼[305]

投稿日:2015年7月22日

守山宿を走り抜ける

西国三十三ヵ所めぐり 2009年5月28日

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JR守山駅

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守山宿

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守山宿の東門院

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守山宿に残る道標

 草津宿の追分で東海道と分かれ、中山道を行く。草津宿の次の守山宿に着くと、いったんJR東海道本線の守山駅前まで行き、アドレスを止めて駅の案内板を見、再度、中山道で守山宿を走った。街道沿いには古い家並みがつづく。その中に東門院がある。守山の地名の由来にもなっている東門院守山寺は、桓武天皇が「我が山を守り給う寺」との意味で名付けたのだという。

 東門院を参拝。ここは「近江西国33番」の第2番札所になっている。ぼくは今回、「四国88ヵ所」に始まり、島四国の「伊予大島88ヵ所」、「小豆島88ヵ所」、そして「西国33ヵ所」をまわった。このあと「坂東33ヵ所」と「秩父34ヵ所」をまわるのだが、日本各地に「近江西国33ヵ所」のような霊場がある。小さな集落内の88ヵ所めぐりなどもあり、その数はとてつもなく多い。我々日本人は巡礼旅が心底、好きなのだ。

 東門院を過ぎたところには石の道標が残っている。それには、「右 中山道 美濃道」、「左 錦織寺 四十五町 こ乃ま満みち」と彫り刻まれている。錦織寺というのは野洲にある寺で、宝亀11年(780年)に創建されたという古刹だ。「こ乃ま満みち」というのは、どいういう意味なのかよくわからなかった。読み違いかもしれない。

 守山宿を走り抜けると、琵琶湖に流れ込む野洲川を渡るが、このあたりからは右手に近江富士の三上山(432m)がよく見える。

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