カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

V-Strom1000で行く日本[3]

投稿日:2015年10月28日

続々と営業再開

2015年9月10日(福島一周)

 V−STROM1000で富神崎の沼ノ内の集落を走り抜けると、海沿いの県道382号を行く。新舞子海岸の松林の中を走っていくので海は見えない。海岸には新しい堤防が建設中で、一部の区間では新しい堤防が完成していた。

 県道382号からわずかに入ったところにあるかんぽの宿「いわき」(入浴料600円)の湯に入っていく。さっぱりした気分で県道382号を北へ。夏井川の河口を渡る。河口は堆積した砂でふさがれ、夏井川の水は太平洋には流れ出ることなく、海岸線に沿って流れる横川に入っていく。

 横川の河口にかかる橋を渡り、国道6号に合流。道の駅「よつくら港」、四倉漁港、大津波の被害から復活し、営業を再開した蟹洗温泉と見てまわる。そして来た道を戻り、横川の河口にある四倉舞子温泉の「よこ川荘」に泊まった。湯から上がると冷えたビールをキューッと飲み干し、そして夕食。カツオの刺身も牛肉の陶板焼きもうまかった。

「よこ川荘」は海岸のすぐ近くの宿で、大津波をまともに受けた。震災直後の光景を見た時は、「よこ川荘の再開はもう無理だな」と思ったほど。それが全国からやってきたボランティアたちの支援もあって、おかみさんは見事に宿を再開させたのだ。

「大広間の50畳もの畳を全部、私が運び出したのよ!」
 というおかみさんの話は今や伝説だ。

 隣の「なぎさ亭」も震災から4年以上たって再建され、営業が再開された。

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▲新舞子浜の完成した堤防

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▲かんぽの宿「いわき」

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▲夏井川の河口

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▲道の駅「よつくら港」

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▲四倉漁港

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▲四倉舞子温泉「よこ川荘」

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▲「よこ川荘」の湯

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▲「よこ川荘」の壁画。波立海岸を描いている

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▲「よこ川荘」の夕食

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▲「よこ川荘」の隣の「なぎさ亭」

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