V-Strom1000で行く日本[27]
投稿日:2015年12月6日
九州上陸
9月19日。6時、「東横イン」の朝食。「東横イン」は我が定宿。朝食は7時、早くても6時30分というところが多いが、下関の「東横イン」は6時から食べられるのがありがたい。混ぜご飯におにぎり、サラダ、肉団子、煮物、漬物といった朝食を食べ、6時15分には出発だ。下関駅前から国道9号を戻る。唐戸市場の前を通り、関門橋の下をくぐり抜け、源平合戦最後の舞台の壇ノ浦を右手に見て、長府の国道2号との分岐点まで戻ってきた。
ところで山口県は周防、長門の旧2国から成っているが、国道2号で通ってきた防府は「周防の府」なので防府であり、長府は「長門の府」なので長府になる。ここには古い家並みや町並みが残っている。
長府から国道2号を行く。長府トンネルで山並みを抜け、関門トンネルに入り、関門海峡を渡って九州に入った。関門トンネルを抜け出た最初の交差点が国道2号の終点であり、国道3号の起点になっている。
「さー、行くぞ!」
ここでいつものようにV−ストローム1000にひと声かけて走り出す。いよいよ九州。国道3号で鹿児島を目指すのだ。
その前に国道3号を右折して、JR門司港駅に寄っていく。残念ながら駅舎は工事中だったが、門司港駅はかつての九州鉄道網の中心で、駅舎には風格が漂っている。大正3年(1914年)に完成したという駅舎はもうそれだけで一幅の絵になっている。駅舎に入ってみると、「切符賣場」とか「自動券賣機」とか「待合所」といったひと時代前のような標示が目に入る。この門司港駅が鹿児島本線の起点駅で、「0哩標」が立っている。明治24年(1891年)4月1日、門司港駅(当時の門司駅)から熊本県の玉名駅(当時の高瀬駅)までの間が開通したときに、それを記念して建てられた碑だという。