V-Strom1000で行く日本[58]
投稿日:2016年1月27日
竜飛崎へ道の駅巡り
大館から国道7号を北へ。秋田・青森県境の矢立峠では、道の駅「やたて」でV−ストローム1000を止め、矢立温泉「大館矢立ハイツ」(入浴料300円)の赤湯に入る。大浴場と露天風呂。湯から上がり、さっぱりした気分で矢立峠を越え、青森県に入った。
大鰐、弘前、浪岡と通り、大釈迦峠を越えて青森へ。
青森市内に入ったところで国道280号で津軽半島へ。ここでも道の駅巡りをするのだ。国道280号のバイパスで一気に蟹田まで行き、県道12号→県道14号で小国峠を越え、まずは道の駅「いまべつ」でスタンプ帳にスタンプを押す。ここは北海道新幹線の「奥津軽いまべつ駅」に隣接した道の駅。三厩が終点のJR津軽線の津軽二股駅もある。
次に県道14号→国道280号→三厩→国道339号で津軽半島最北端の龍飛崎へ。岬の灯台を見て、岬突端のレーダー基地越しに北海道を見て、道の駅「みんまや」に行く。青函トンネル記念館内に道の駅のスタンプが置かれている。
龍飛崎からは日本海側を南下する。道の駅「こどまり」に立ち寄り、最後は道の駅「十三湖高原」。ちょうど夕日が十三湖の対岸に落ちていくところだった。
十三湖からは国道339号→五所川原→国道101号と走って国道7号へ。再度、大釈迦峠を越えて青森市内に入り、青森県庁前でV−ストローム1000を止めた。ここが国道7号と国道4号の終点。「新潟→青森」の国道7号の全線を走り終え、意気揚々とした気分で青森駅前まで行き、「東横イン」(青森駅正面口)に泊まった。
すぐさま夜の町へ。プラプラ歩いたところで青森駅前の郷土料理店「鱒の介」に入り、煮物を食べながら熱燗の地酒を飲む。つづいて「活ホタテの刺身」で1本、「イカ刺し」でもう1本、熱燗の銚子を飲んだ。最後は「ジャッパ汁」。熱々の鍋をフーフーいって食べながら、東北の食文化に思いを馳せた。
東北の食文化は「鍋文化」といっていいほどで、他地方よりも鍋料理がはるかに発達している。冬の寒さの厳しい東北にあっては各種鍋は体があたたまる料理というだけでなく、家族全員で鍋をつっつくことによって連体感が生まれ、家族の絆が強まるといった効果もある。昔はイロリにつるす鍋で料理した。そんな東北の鍋料理の中でも、青森(とくに津軽地方)といえば、これはもう「ジャッパ汁」。冬の日本海でとれる「寒ダラ」から切り身をとったあとのアラや内蔵を使った味噌味の鍋料理で、それを野菜類と一緒に煮込む。食べ終わると、体の奥底からぽかぽかしてくるのだった。