アドレス日本巡礼[321]
投稿日:2016年2月24日
美濃路のハイライト
西国三十三ヵ所めぐり 2009年5月30日
御嶽宿から細久手宿、大湫宿を通って恵那の大井宿までというのは中山道・美濃路のハイライト。この間はほとんど交通量のない細道で、いくつもの峠を越えていく。
「ちょうちん祭り」で知られる長久手宿には、旅籠の「大黒屋」のように江戸時代以来の建物が残っている。
長久手宿と大湫宿の間では奥之田の一里塚、弁財天の池を通り、琵琶峠を越えるが、旧道は300年前の姿を今にとどめる石畳の峠道。その長さは600メートルで、日本一長い石畳だといわれている。
大湫宿に入っていく。ここは安藤広重の「中山道69次」では「大久手宿」になっているが、大湫宿、細久手宿の「くて」は湿地を意味するという。
大湫宿には古い家並みが残っている。脇本陣の「保々家」、旅籠の「三浦家」、問屋の「丸森森川家」は江戸時代からの建物。宿場の中心の神明神社には樹齢1300年の大杉が空を突いてそびえ立っている。
大湫宿から大井宿に下っていくと雨が降り始め、あっというまに土砂降りになった。ちょうどうまい具合に「恵那プラザホテル」の前を通り、逃げ込むようにして泊まるのだった。
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