アドレス日本巡礼[322]
投稿日:2016年2月27日
居酒屋での一時
土砂降りの雨が小降りになったところで、恵那の町を歩きはじめる。まずはJR中央本線の恵那駅へ。ここは明智に通じる明智鉄道の分岐する駅でもある。恵那の中心が大井。中山道沿いの商店街を歩くと、その名も「大井宿」という居酒屋があった。阿木川にかかる大井橋を渡ると大井宿に入っていく。ここには中山道の宿場の風情が今でも色濃く残っている。本陣跡や庄屋屋敷も残っている。
大井宿を歩き終えたところで、「通りゃんせ」という店に入り、関西風の「お好み焼き」(680円)を食べた。店の女将さんは地元の人だが、東京には何年か住んでいたとのことで、下北沢や三軒茶屋をなつかしそうに話す。下北談義、三茶談義で盛り上がると、女将さんには生ビールをふるまわれ、さらに「東京談義」は盛り上がった。女将さんにとって東京で過ごした何年かは、まさに青春そのものだったようだ。
「通りゃんせ」には地元の女性が客としてやってきた。その人は中山道を歩いている。彼女の登場で、「東京談義」は一転して「中山道談義」になったが、店の女将さんも客の女性も、「大井宿から大湫宿、細久手宿、御嶽宿までの間はすごくいい!」ということで意見が一致。なんとも楽しい一時を過ごした「通りゃんせ」を出ると、今度は夜の大井宿をプラプラ歩き、「恵那プラザホテル」に戻るのだった。