カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

アドレス日本巡礼[345]

投稿日:2016年4月29日

江ノ島を歩く

坂東三十三ヵ所めぐり 2009年6月8日

江ノ島の入口

江ノ島の入口

江島神社の鳥居と瑞心門

江島神社の鳥居と瑞心門

江島神社の辺津宮(下ノ宮)

江島神社の辺津宮(下ノ宮)

裸弁天をまつる弁天堂

裸弁天をまつる弁天堂

江島神社の中津宮(上ノ宮)

江島神社の中津宮(上ノ宮)

江ノ島の展望灯台

江ノ島の展望灯台

江ノ島の展望灯台からの眺め

江ノ島の展望灯台からの眺め

江島神社の奥津宮(本宮)

江島神社の奥津宮(本宮)

江ノ島の岩場では大勢の釣り人

江ノ島の岩場では大勢の釣り人

 国道134号の江ノ島入口の交差点に戻ると、江ノ島を見てみようという気になった。思い立ったが吉日。江ノ島入口の交差点を左折し、江ノ島大橋を渡る。江ノ島大橋は車道だが、その脇の弁天橋は歩行者用。江ノ島に渡ったところでアドレスを止め、島を歩いてまわる。「鎌倉探訪」につづいての「江ノ島探訪」だ。

 江ノ島はよく知られた観光地なので、我々ライダーはなんとなく敬遠するところがあるが、バイクを降りて歩いてみるとけっこうおもしろい。島にはほとんど平地はなく、起伏に富んでいるので歩きごたえもある。さらに積み重なった歴史が周囲4キロの小島にはびっしりと詰まっているので、江ノ島をよけいにおもしろくしている。

 江ノ島は昔からの信仰の島。青銅の鳥居をくぐり抜け、江島(えのしま)神社の参道を歩く。江ノ島は江島神社の門前町なのだ。狭い参道の両側には土産物屋や食堂、旅館などが軒を連ねる。朱塗りの鳥居をくぐり、瑞心門をくぐり抜け、石段を登ると辺津(へつ)宮。江島神社は3宮から成っているが、辺津宮(下ノ宮)はその中心的存在。権現造りの社殿が美しい。まずは辺津宮に参拝したあと、隣合った弁天堂の裸弁天を見る。ちょっとなまめかしいお姿。江ノ島の裸弁天といえば、まさに江ノ島のシンボルで、琵琶湖・竹生島の弁天、安芸・宮島の弁天とともに「日本三弁天」のひとつに数えられている。

 辺津宮から石段を登っていくと、次に上ノ宮の中津宮に出る。朱塗りのお宮が色鮮やか。そこからさらに登ると展望灯台の前に出る。そこまで登り坂がつづく。かなり急な登りなのでずいぶんと汗をかいた。エレベーターで展望灯台の展望台に登ると、江ノ島をとり巻く360度の眺望を楽しめる。足元には江ノ島大橋と弁天橋を見下ろし、対岸の片瀬には高層ビルが建ち並んでいる。右手には長い砂浜の片瀬海岸。その先には小動岬。小動岬を過ぎると鎌倉で、さらにその先に突き出た岬が稲村ヶ崎。稲村ヶ崎の向こうが鎌倉の中心街になる。

 展望灯台を降りると奥津宮(本宮)へ。このあたりまで来ると、江ノ島もひっそりと静まりかえっている。奥津宮を過ぎると急な石段を下り、海食洞の岩屋へ。この岩屋は江島神社の奥宮になる。岩屋に入るとひんやりとした空気。第1岩屋、第2岩屋とあるが、第2岩屋の一番奥には龍をまつっている。緑色をした龍の金色の目には怖いくらいの迫力があった。そこを最後に来た道を引き返し、参道入口の店「貝作」で江ノ島名物の「シラス丼」を食べた。丼飯には釜あげシラスと小エビがのっている。こうして江ノ島を存分に楽しんだところで国道134号の江ノ島入口の交差点に戻るのだった。

江ノ島の岩屋に入っていく岩屋の一番奥にまつられている龍「貝作」の「シラス丼」

江ノ島の岩屋に入っていく 岩屋の一番奥にまつられている龍 「貝作」の「シラス丼」

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