カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

アドレス日本巡礼[366]

投稿日:2016年6月3日

胸にしみる「特製うどん」

秩父三十四ヵ所めぐり 2009年6月18日

「かんぽの宿 寄居」の朝湯に入る

「かんぽの宿 寄居」の朝湯に入る

「かんぽの宿 寄居」の朝食

「かんぽの宿 寄居」の朝食

「かんぽの宿 寄居」を出発

「かんぽの宿 寄居」を出発

荒川の名所、長瀞を歩く

荒川の名所、長瀞を歩く

第1番札所四萬部寺前の「旅籠一番」

第1番札所四萬部寺前の「旅籠一番」

第1番札所四萬部寺の山門

第1番札所四萬部寺の山門

第1番札所四萬部寺の本堂

第1番札所四萬部寺の本堂

 2009年6月18日。「日本百観音霊場めぐり」の最後の行程となる「秩父三十四ヵ所めぐり」の開始だ。寄居の「かんぽの宿」の朝湯に入り、朝食を食べ、8時に出発。相棒のスズキの125ccスクーター、アドレスV125Gに「アドレスよ、さー、行くぞ!」とひと声かけて走り出す。

 国道140号で荒川沿いに走り、秩父盆地に入っていく。名所の長瀞に寄り、第1番札所の四萬部寺へ。風情のある山門をくぐり、本堂を参拝。本尊は聖観音。つづいて第2番札所の真福寺を参拝し、第3番札所の常泉寺へ。常泉寺の本堂には薬師如来をまつり、観音堂に聖観音をまつっている。そして第4番札所の金昌寺へ。「秩父三十四ヵ所」の中でも一番よく知られている寺だ。堂々とした山門には大草鞋がぶらさがっている。境内には無数の石仏。本堂には十一面観音がまつられている。

 金昌寺に立つ案内板には次のように書かれている。

 この札所は県指定民俗資料石仏群のある寺として知られ、本堂は三間四面、様式は唐風の江戸中期の建築です。本尊は十一面観世音立像で、像高107センチ、室町時代の行基の作だといわれています。宝永年間より江戸、北陸、山陰、山陽を問わず全国的に分布する信者により、菩提供養のため奉納された石仏が一千余体あり、中でも子育観音の石仏は宗朝様の形式をおびて人の目をうばいます。

 金昌寺の参拝を終えると、近くのバイクショップ「高柳輪業」に立ち寄った。ここは1番から4番までの札所に近いこともあって、バイクでの巡礼者もよく来るという。店のご主人に「秩父三十四ヵ所」の話を聞いていると、なんと奥様は「特製うどん」をつくって出してくれた。うどんに添えられたカブとキューリの浅漬けも奥様の手づくり。材料は家庭菜園でつくったものだという。胸にしみる「特製うどん」と浅漬けの味。いや〜、ご馳走さまでした!

第1番札所四萬部寺を参拝第2番札所の真福寺第3番札所常泉寺の本堂

第1番札所四萬部寺を参拝 第2番札所の真福寺 第3番札所常泉寺の本堂

第3番札所常泉寺の庭園第3番札所常泉寺の観音堂第4番札所金昌寺の山門

第3番札所常泉寺の庭園 第3番札所常泉寺の観音堂 第4番札所金昌寺の山門

第4番札所金昌寺の石仏第4番札所金昌寺の本堂。回廊には慈母観音像「高柳輪業」でいただいた「特製うどん」と浅漬け

第4番札所金昌寺の石仏 第4番札所金昌寺の本堂。回廊には慈母観音像 「高柳輪業」でいただいた「特製うどん」と浅漬け

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