カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

アドレス日本巡礼[373]

投稿日:2016年6月18日

シンボルの武甲山

秩父三十四ヵ所めぐり 2009年6月19日

第26番円融寺の本堂

第26番円融寺の本堂

第27番大渕寺の案内図

第27番大渕寺の案内図

第27番大渕寺の山門

第27番大渕寺の山門

第27番大渕寺の本堂

第27番大渕寺の本堂

第27番大渕寺の観音堂

第27番大渕寺の観音堂

第28番橋立堂門前の「甚太郎そば」の店

第28番橋立堂門前の「甚太郎そば」の店

「秩父三十四ヵ所」の札所めぐりはつづく。第26番の円融寺には白装束の巡礼団のみなさんが来ていた。ここの本尊は聖観音。本堂は秩父札所の中では一番大きい。次の第27番の大渕寺から第28番の橋立堂、第29番の長泉院までは、荒川の支流、浦山川が蛇行してつくりだす渓谷の崖上にある。

 第27番の大渕寺の本尊は聖観音。寺の案内板には次のように書かれている。

 この札所は明治・大正の2度の大火で堂宇をすべて焼失しました。その後、本堂観音堂を兼ねた仮堂として再建されていたが、平成7年に裏山を切り開き、三間四面、方形屋根の観音堂が再建されました。本尊は聖観音です。門前には秩父市指定史跡の影森用水路跡が見られます。その昔、行脚の僧、宝明が諸国をめぐり、この地に霊境の多いことにうたれ、春秋7年を過ごしましたが思わぬ足の病となり、行往座臥して念誦するのみとなりました。弘法大師がこの地に至り、一体の観音を刻み、与えました。宝明は悦び、一人で拝するのはもったいないと里人に伝え、一宇の堂を建てて本尊をまつり、宝明を第一祖にしたという縁起があります。

 第28番の橋立堂の入口には秩父名物「甚太郎そば」の店がある。焼き物の狸のお出迎え。ここでは昼食を食べたばかりだったので、甚太郎そばではなくソフトクリーム(300円)を食べた。濃厚な味わいのソフトクリームだった。そのあとで橋立堂を参拝。本堂は巨大な岩壁を背にして建っている。本尊は馬頭観音。すぐ近くには観光客が多く訪れる橋立鍾乳洞がある。橋立堂のすぐ後は秩父のシンボルの武甲山だ。全山が石灰石。年間の採掘量は1千万トンを超える日本でも屈指の石灰石鉱山。長年の採掘で山の姿はすっかり変わってしまったが、この石灰岩からつくるセメントは秩父の経済を支えている。

 つづいて第29番の長泉院へ。参道の入口には枝垂桜の名木がある。本堂を参拝。本尊は聖観音。「秩父三十四ヵ所」もこのあとの第30番以降の札所になると、秩父の市街地からは遠く離れた山中にポツン、ポツンと点在している。

ここでは狸のお出迎え第28番橋立堂の本堂第29番長泉院の本堂

ここでは狸のお出迎え 第28番橋立堂の本堂 第29番長泉院の本堂

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