カソリング

生涯旅人、賀曽利隆の旅日記 60代編

奥の細道紀行[56]

投稿日:2016年11月11日

峠をめぐり象潟に戻る

秋田県・山形県/2009年

 翌日は三ツ又温泉を出発すると、奥羽山脈の峠を越えた。

 最初は南本内林道で秋田・岩手県境の名無し峠まで行き、「峠返し」で折り返した。次に国道397号の秋田・岩手県境の大森山峠まで行き、ここも「峠返し」で折り返した。

 国道342号で十文字に下ると、十文字からは国道13号で湯沢を通り、雄勝へ。雄勝からは秋田・宮城・山形の3県にまたがる「峠越えルート」で、このエリアをぐるりと一周。まずは国道108号で秋田・宮城県境の鬼首峠を越えて鳴子温泉へ。鳴子温泉からは国道47号で宮城・山形県境の中山峠を越え、新庄からは国道13号で山形・秋田県境の雄勝峠を越えて雄勝に戻った。

 雄勝(院内)からは国道108号で松ノ木峠を越え、峠下の「笹子名水」を飲んだ。奥羽山脈の周辺には、このように名水が各地で湧き出ている。自然の豊かさを存分に感じさせる東北の背骨の奥羽山脈だ。

 日本海の本荘(由利本荘市)に出ると、国道7号を南下し、象潟に戻ってきた。

 象潟でひと晩、泊まる。宿は象潟温泉の「サン・ねむの木」。日本海と鳥海山を一望する展望浴場の湯につかり、湯から上がると象潟に戻ってきた祝杯を上げる。自分一人でビールで乾杯。そのあと夕食を食べた。

 大きな岩ガキが出た。さらに刺身、タラ料理、海鮮鍋、白ツブ(ツブ貝)、海鮮天ぷら…と海の幸三昧の夕食だった。

三ツ又温泉を出発

▲三ツ又温泉を出発

南本内林道を行く

▲南本内林道を行く

南本内林道の秋田・岩手県境の峠

▲南本内林道の秋田・岩手県境の峠

国道397号の秋田・岩手県境の大森山峠

▲国道397号の秋田・岩手県境の大森山峠

湯沢の一里塚

▲湯沢の一里塚

国道108号の旧道から新道を見下ろす

▲国道108号の旧道から新道を見下ろす

国道108号旧道の秋田・宮城県境の鬼首峠

▲国道108号旧道の秋田・宮城県境の鬼首峠

国道47号の宮城・山形県境の中山峠

▲国道47号の宮城・山形県境の中山峠

雄勝峠を越えて院内の町に入っていく

▲雄勝峠を越えて院内の町に入っていく

国道108号の松ノ木峠を越える

▲国道108号の松ノ木峠を越える

象潟の「サン・ねむの木」の夕食

▲象潟の「サン・ねむの木」の夕食

地元産の岩ガキつきの夕食だ

▲地元産の岩ガキつきの夕食だ

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