奥の細道紀行[55]
投稿日:2016年11月9日
名水峠めぐり
「八甲田山一周」を終えて青森に戻ると、再度、青森駅前を出発。青森からは東北道で碇ケ関ICまで行き、そこから国道7号を走った。
県境の矢立峠を越えて秋田県に入った。
大舘、能代を通り、秋田から国道13号で十文字(横手市)へ。そこからは国道342号で栗駒山に登っていく。まずは国道沿いの「蛭川清水」のうまい水を飲む。
秋田・岩手県境の栗駒峠近くでは名水の「栗駒仙人水」を飲んだ。栗駒峠は「峠返し」で折り返し、秋田県側を下っていく。次に国道398号を行き、秋田・宮城県境の花山峠近くの名水「栗駒神水」を飲んだ。栗駒山周辺の名水めぐりといったところだ。
花山峠まで行き、ここでも「峠返し」で秋田県側を下っていく。
鉈でたたき割ったような深いV字谷の小安峡では大噴湯を見る。いつ見てもすごい光景だ。100度近い熱湯と蒸気が岩の割れ目から噴き出している。
小安峡温泉からはそのまま国道398号を行く。「稲庭うどん」の稲庭を通り、「川連漆器」の川連を通り、山谷峠を越えた湯沢へ。ここでは名水「力水」を飲んだ。
湯沢から国道13号を北上する。さきほどの十文字を通り、横手から国道107号で秋田・岩手県境の巣郷峠へ。ここでも「峠返し」で秋田県側に戻り、山間の一軒宿の温泉、三ツ又温泉に泊まった。
湯から上がると、待望の夕食。ここの食事は「イワナ三昧」。まずは「イワナの骨酒」を飲む。塩焼きしたイワナを熱燗の日本酒にひたしたもの。イワナの旨みが染み出た秋田の地酒は絶品だ。
「イワナの骨酒」を飲み終わると、イワナ三昧の夕食を食べる。
「イワナの刺身」、「イワナのフライ」、「イワナの味噌たたき」とイワナ料理を次々に食べていく。「イワナの塩焼き」も焼きたてのアツアツをもってきてくれた。
「う〜ん、たまらん!」
漬物は秋田名物の「イブリガッコ」、汁は山内(さんない)名産の子芋(サトイモ)を使った「芋の子汁」だ。夕食の最後は「山内そば」だった。
翌朝の朝食には「イワナの味噌田楽」が出た。
三ツ又温泉は心に残る温泉宿だった。